広告代理店でWebディレクション、CRM、広告運用など幅広く経験してきたため、自分の強みがわからなくなってしまいました。今後のキャリアプランについてアドバイス頂けないでしょうか？

ご相談ありがとうございます。
とても迷われている様子が伝わってきます。

事業会社におられる方に多いのですが、色々と経験をしてきたからこそ、自分の本当の強みが分からなくなってしまいがちです。
ご相談者様は代理店ではありますが、似た状況だと推察いたします。

特に様々な切り口のたくさんの求人を前にすると、より分からなくなってしまうというのも理解できます。
こういう迷った時こそ、以下の3点に立ち返って考え直してみることをお勧めします。

1：向かいたい方向を明確にすること
2：今までの経験で適性が強いこと
3：社会が求めていること

それぞれ説明します。
1：ご自身の向かいたい方向を明確にすること
まず、自分が本当にやりたいこと、興味があることを明確にすることが大切です。今までの経験やスキルはもちろん大切ですが、自分がやりたくないことや興味のないことに力を入れてもやりがいを感じにくいかもしれません。

具体的には残りの社会人人生を考えた時に、70歳までとしたら、最後の集大成はどうなっていたいか？　できるだけ具体的にイメージしてみてください。次に、そこまでいくフェーズに（3つくらいまでで）分けるとしたら、それぞれに〇〇期とつけられますか？その流れの中で考えた時、今自分が入っていこうとしているのは何期で何をするための時間になりそうですか？
それをイメージした時どれくらい近づいている感じがしますか？ワクワクしますか？

2：今までの経験で適性が強いこと
次に、今までの経験を振り返り、自分が得意とすること、やりがいを感じることを見つけることが大切です。
ここでのポイントはざっくりとやるのではなく、例えば営業の時は、どんな仕事をしていたのか？作業レベル・行動レベルで出してみます。
5つくらいのイメージでしょうか？それらを個別にみてみた時に、適性があるものないものが違う形で見えてくると思います。

具体的には、顧客と会って話を聞き、その流れで提案をするのはとても向いているけれど、数字を分析して営業戦略に活かしていく部分は明らかに苦手だった。
このように一段下のレベルでみていくことがポイントです。
得意なことは大抵みんななんでできないんだろう？と少し他の人の仕事をみてイライラしたりするものだったりします。
この粒度でご自身の強み・弱み、すなわち適性を捉えていない人が多いです。

3：社会が求めていること
最後に、社会が求めていることを把握することが重要です。求人情報や市場動向を調べることで、今後の展望や需要が高まる分野を見つけることができます。
また、自分の強みを生かして社会に貢献できる仕事、その二つがうまく重なっているところを見つけることが大事です。
ご自身は興味があるのだけれど、社会が求めていない場合、今後のキャリアをそこで築いていくことが難しくなります。

以上の3点を踏まえ、自分自身と向き合い、自分にとって最適なキャリアを見つけることが大切です。
それには、自己分析や情報収集、キャリアカウンセリングなどを積極的に活用して、自分自身の価値観やキャリアプランを明確にすることが必要です。

一人ではなかなか深まらないため、ぜひご相談をいただければと思います。