2026.09.01
大手広告代理店で広告運用とプランニングを3年経験。グッドパッチのような「デザイン×マーケティング」領域で上流から関われる環境に転職したいが、自分の経験は通用するか
現在28歳、大手広告代理店でデジタル広告運用とアカウントプランニングを3年ほど担当しています。最近、グッドパッチのような「デザインファーム」が新規事業としてマーケティング支援を強化していると聞き、自分のキャリアとして「表層の施策実行」ではなく「顧客起点での上流戦略設計」に関わりたいと考えるようになりました。ただ、自分の経験がデザイン思考を重視する企業で通用するのか、また広告代理店とデザインファームの文化の違いに適応できるか不安です。こうした転職は現実的でしょうか?
- 業界:広告・PR
- 職種:マーケティングコンサルタント
- 役職:現場・リーダー
ご相談いただきありがとうございます。
相談者様のように、大手広告代理店でデジタル広告運用やアカウントプランニングの経験を積んできた方の中には、「もっと上流の戦略から関わりたい」「施策の繰り返しではなく、事業そのものを作りたい」と感じ始める方も多いです。そんな中で注目されているのが、グッドパッチのような「デザインファーム」が新規事業として展開するマーケティング支援領域です。
ただ、広告代理店とデザインファームでは企業文化やアプローチが大きく異なるため、「自分の経験は通用するのか」「デザイン思考を理解していないと厳しいのでは」と不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
広告代理店からデザインファームへ──実は親和性の高いキャリアパス
まず結論からお伝えすると、広告代理店での実務経験は、デザインファームのマーケティング職において十分に評価される可能性があります。特にグッドパッチが現在立ち上げている「デザインマーケティング事業」では、大手広告代理店やマーケコンサル出身者が活躍しており、広告代理店でのクライアントワーク経験が重視されています。
グッドパッチは現在、新規事業として「デザイン会社が提供するマーケティング支援」というブランドを展開しています。この事業の特徴は、単なる表層のデザインではなく、上流工程からのコンサルティング、戦略設計、そして実行までを一気通貫で支援する点にあります。
広告代理店で培った「クライアントの課題を理解し、戦略を立て、施策を実行する」という一連の経験は、この新規事業において即戦力として評価されます。特に統合型デジタルマーケティング企業で、特定の機能に閉じず営業からデリバリーまで幅広く携わってきた方は、非常に高いマッチ度があると言えるでしょう。
グッドパッチが求める「デザインマーケティング人材」とは
では、グッドパッチが求める人材像とは具体的にどのようなものでしょうか。ここでは、広告代理店出身者が特に理解しておくべきポイントを3つに絞って解説します。
第一に、「広義のデザイン思考」への共感です。グッドパッチでは、デザインを単なるビジュアル表現ではなく、「顧客起点で物事を考え、中長期的な視点から価値を創造する思考法」として捉えています。つまり、データを見て数字を追うだけではなく、実際の顧客や消費者に向き合い、彼らのインサイトから事業やマーケティング戦略を組み立てる姿勢が求められます。広告代理店でアカウントプランニングを担当してきた方であれば、クライアントのブランド価値や顧客体験を考える機会は多かったはずです。そうした経験を「デザイン思考」という文脈で再定義できるかが、面接での評価ポイントになります。
第二に、「自走力」と「泥臭さへの耐性」です。グッドパッチの新規事業部門は事業の方向性決定から営業、クライアントワーク、デリバリーまですべてを担っています。つまり、「誰かが線路を引いてくれるのを待つ」のではなく、「何もない野原に自分で線路を引いて走る」ことが求められる環境です。広告代理店では分業体制が整っていることも多いですが、ベンチャー的なカオスの中で自ら動き、試行錯誤しながら成果を出してきた経験があれば、それは大きな強みになります。
第三に、「クライアントワークの実績」です。グッドパッチが目指しているのは、コンサルティングファームがデザイン組織を作るのとは逆に、デザインファームがマーケティング支援の領域を確立することです。そのためには、クライアントの経営課題に向き合い、戦略提案から実行支援まで一貫して担える人材が必要です。広告代理店で大手クライアントを担当し、提案・折衝・プロジェクト推進の経験を積んできた方は、この点で高く評価されるでしょう。
文化の違いを乗り越える──データ重視 vs 顧客起点の思考
広告代理店とデザインファームの間には、文化やアプローチの違いも存在します。特に大きいのが、「データドリブン」と「顧客起点」のバランスです。
広告代理店では、データを分析し、数値目標を設定し、PDCAを回すことが日常的に求められます。一方、デザインファームでは、データはもちろん重要ですが、それ以上に「顧客や消費者の声を直接聞き、彼らの潜在的なニーズや課題を発見する」ことに重きが置かれます。グッドパッチの新規事業部門でも、「量的に市場を測ってビジネスを推進する」よりも、「顧客・消費者に向き合い、中長期的な視点から物事を見ていく」ことが好まれる文化があります。
この違いに戸惑う方もいるかもしれませんが、広告代理店でアカウントプランニングやブランド戦略に携わってきた方であれば、クライアントの顧客理解やペルソナ設計、カスタマージャーニーの設計といった顧客起点の思考は既に実践してきたはずです。その経験を、デザインファームの文脈で再解釈し、「自分は数字だけでなく、人の行動や感情にも目を向けてきた」とアピールできれば、文化の違いは乗り越えられるでしょう。
また、グッドパッチのような企業では、「クライアントが気づいていない課題を発見し、新しい価値を提案する」ことが求められます。過去の経験の中で、クライアントの期待を超える提案をした事例や、社内で新しいアイデアを形にした経験があれば、それを面接でしっかり伝えることが大切です。
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