2022.04.20
40歳半ば、転職経験ゼロ。35歳上限説があると聞いていますが、転職は可能でしょうか?
大手電力系のビッグデータを軸とした新しいサービスをいくつか立ち上げていました。
ですが、大手企業の組織変更にともない、経営ボードに近い部署に変更となりました。
新しいキャリアという意味では良い方向ではありますが、手掛けていたデータサービスへの興味関心が非常に高くなり、これを機会に他の企業で転職できないか検討しています。
ただ、転職経験の無い45歳で、35歳上限という話もよく聞きますが、転職先はあるのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
まず前提のお話になりますが、最近このようなご相談が増えていると感じます。
特に日系企業に多いのがジョブローテーションをして徐々に経営のポジションへ上っていくというキャリアパスです。
一方、自分に専門性をつけなければ、タグが必要である、という意識の高まりを感じます。
確かにある特定の企業では順調なキャリアを歩めていて、これは終身雇用の時代はよかった流れでした。
しかし、会社の外に出て人材市場という目線で見た場合、特にこれといって強みがない人になってしまっている可能性があります。
もし専門性をつけていきたい、もしくは既に自分のタグが見つかっている人にとっては、どうしても道が逸れてしまうことになります。
このまま進んでいいのだろうか?と不安に思われる気持ちはよくわかりますし、特に35歳を越えてからは、その不安が大きくなってくると思います。
このようなミスマッチが各所で起きており、同様なご質問が増えている理由でしょう。
その上で、質問に戻ると、転職は十分に可能です。
その際に問われてくるのは、”どんな専門性を持っているか?”であり、その専門性が企業採用ニーズに合うのであれば、以前のように年齢で足切りをされる事はかなり減ってきていると感じます。
その背景としては、以下の3つが挙げられると思います。
1、ビジネスのスピードが速くなり、各企業即戦力を求めるようになった
2、特にデジタルの分野では人材需要が供給を上回っているため
3、人材の流動性が高まっており、受け入れ側、転職側ともにある程度ノウハウが蓄積されてきた
よって、年齢が上がれば上がるほど、スキルとポジションのマッチングが重要になってきます。
少し雑な話になりますが、以下のようなイメージです。
・20代:経験がなくてもポテンシャル採用が可能
・30代:1つのスキルがマッチしている(残りはおいおいマッチさせていける)
・40代から50代:2つ以上の専門性やスキルが掛け合わされた形でマッチしている(ピッタリ合う)
例えば、「金融xデジタルxマネジメント経験」などのように自分が現在持っているスキルにそのままマッチするポジションが見つかれば大いに可能性があります。
特に我々がよくご紹介するのは、NTTデータさんや電通デジタルさん、アクセンチュアさんなど支援側の企業です。
これはさまざまな業界を相手とするため、ポジションの種類が多い事に由来します。
もし事業会社側で考えている場合は、必然的に同じ業界内での転職が前提となります(別業界の新規事業等含む)
まとめると以下の通りです。
① 35歳を超えての転職は十分可能
②その際、大切になってくるのは専門性の掛け合わせによる企業側ポジションとのマッチング
③大手の支援会社はそのマッチングをしやすい傾向がある
ウィンスリーではミドルからシニアレベルの方まで積極的にサポートしたいと思っています。
またご自身の専門性に関して言語化できていない方も多く見受けられますので、その辺りからお気軽にご相談いただければと思います。