2024.10.22
ビズリーチに登録したところ月に200通以上スカウトメールがきます。どのように転職活動を進めていけば良いでしょうか?
現在データサイエンティスト職として6年目です。
大手企業への転職を検討しビズリーチに登録したところ、エージェントや企業から月200通以上メールが来ます。
数社返信し、大手企業転職の希望を伝えたところ、提案いただけるところが全く希望のところと異なります。
また、非常にメールもお電話もいただくようになり、どのように今後転職活動すべきが悩んでいます。
アドバイスをいただけますと幸いです。
- 業界:IT・インターネット・通信
- 職種:IT技術職
- 役職:マネージャー
自分は30代40代でけっこう転職をしてきていましたので、その頃の瀧島自身の体験も含めてコメントします。
まず大前提として、転職はご本人(およびご家族)の人生における大きな転機の話です。
言うまでも無く非常に大事な局面ですよね。
一方、大多数のエージェントは自分たちのビジネス都合を優先させてノルマ含め数字だけを追い求めています。
ここに大きなギャップがありますよね。
過去にこの様な記事も書いているのでちゃんと読んでいただくと解りますが、
Q.行きたい会社が特にないのであれば、可能性がある企業は全て受けた方がいいと言われました。数を受けながら転職の方向性を決めていくべきなのでしょうか?
Q.ウィンスリーはただ企業紹介をするだけの他のエージェントと異なるということで知人より勧められました。具体的な強みを教えてください。
残念ながら、候補者さんの「人生の転機に居合わせさせてもらっている」という意識を持つエージェントが圧倒的に少ないという現実がありますので、転職活動においては先ずはエージェント選びがとても重要になってくるということは理解いただけると思います。
知人や先輩など周りに転職活動を経験した方がそれなりにいらっしゃると思いますので、なるべく多くの方々にその体験を聞いてみるのが良いです。
合わせて客観性の高い口コミなども確認してみた上で、目ぼしいエージェントと実際にコミュニケーションしてみてスタンスや価値観や相性などを感じ取りながら絞って行くのが良いです。
※エージェントは耳障りや聞こえの良いコトやそれっぽいコトばかりを言ってくる性質があるので、ある意味疑いながら確認していくことが重要です。
そうやっていくと結果的に大手だから良いとかメジャーだから安心だということでは無いということが明確に理解できると思います。
また、転職情報サイトや転職エージェントのマイページ、およびそれらからのメールでのアプローチに対しても注意が必要です。ご本人のアクションによっていくつかトラブルになったケースを挙げてみます。
◆エージェントからのスカウトに対して、「その企業に興味ある!」と返信したケース。
⇒エージェントがご本人の応募意志を確認せず、勝手にエントリーまで進めていた。
◆企業からのスカウト(または説明会やカジュアルミーティングなどの案内)に対して返信をしたケース。
⇒業界の商慣習上そのスカウトを送った企業にオーナー権が発生することになるため、その後のその企業に対する転職活動はエージェント無しで進めないといけなくなった。
◆エージェントが、あたかもその企業の採用担当という体でコミュニケーションしてくる。
⇒エントリー段階でエージェントと発覚し、そのエージェントへの不信感に繋がった。
などなどこれら以外にも業界の実態に詳しくない方々にとっては「罠」ともいえるような注意すべき点が数多くありますので、転職情報サイトやエージェントからスカウトやアプローチがきてもすぐに反応しない方が良いですし、理解が深まり軸がハッキリするまでは全てを任せきりにしないというスタンスでいることが重要です。
という事でレスポンスや応募などの具体的なアクションをするのは、キャリア選択に際する自己理解および転職業界についての理解が充分に深まってから行うのが良いです。
CMや面談でのやり取りなども含めて雰囲気やムードやイメージでアプローチしてくるエージェントが多い中で、自分自身のキャリアを選択していくことについておよび転職業界や業界のビジネスモデルやフローなどについて理解が深まっていない方々にとっては、それらに飲み込まれ流されてしまいやすい傾向があります。
きっとみなさんはファイナンスやお金のことであれば事前によくよくヒアリングしたり調べながら検討して最終的には自身で判断していると思いますが、それよりももっと重要な自身の人生(=キャリア)のことについては、イメージや雰囲気やムードに流されてしまって結果的に人任せになってしまっているケースが多いのが実態です。
みなさんの人生の未来のため、日本の未来のため、意義があり甲斐のある業界であるはずなのですが、全体観の実態としてはホントまだまだ残念な状態だったりします。
転職エージェントは1社に絞らなければいけないということは無いので、セカンドオピニオン、サードオピニオンも得ながら自身でイニシアチブをもって進め、最終的にはご自身の価値観や人生に真摯に向き合ってくれるエージェントとだけで具体的に進めて行った方が、意図通りの結果に一番効率的にたどり着きますし、選考結果としてはいろいろとあり得ると言えますが、どの様な結果になったとしても納得感が圧倒的に高いです。
何よりも自分で納得して自分で判断することがとても重要です!
いわゆるキャリアを「自分事化」するということです。
瀧島の実体験からしてもそうですし、転職エージェントとして様々な候補者さんとやり取りさせていただいている中でも、そこが大きな大きなポイントだと痛感しています!
エージェントの見定め方、エージェントの使い方、エージェントの使い分け、エージェントとの付き合い方、エージェントのあしらい方などなど、瀧島自身の体験やこの業界にいて見聞きしてきたことから、状況に応じた適切なアドバイスやコンサルテーションができますので、いつでも遠慮なくご相談ください。