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デジタル転職Q&A

2023.12.07

電通とアクセンチュアなどにエントリー予定です。経歴書を企業ごとに作り変えた方がいいとエージェントからアドバイスを受けましたが、本当に必要なのでしょうか?

データマーケティング周りのコンサルを10年以上やっており、電通、アクセンチュア、デロイト、PwCあたりにエントリーを予定しています。

エージェントからは企業ごとに経歴書を作り替えるべきとアドバイスをもらいましたが、人気企業でもありますし、そこまで書類を細かく見ていると思えません。

また現職が忙しく修正時間も無いのですがどこまで必要なのでしょうか?

電通さんの正社員採用はここ数年で確実に本格化してきていますね。大手コンサル各社との優秀な人財の奪い合いのような場面もめずらしくなくなりました。こういったいわば嬉しい悩みのためにもまずは書類選考の通過が必須です。どこまでの書類作成の対策が必要なのでしょうか?

今回の方は書類作成のお力は十分にお持ちと存じますので、確認の意味で留意いただきたいこととして一点あげるとすれば、書類作成という前に電通や各社のポジションへのエントリーを決められているということです。当たり前のことなのですが、当該ポジションを受けるにあたってのご自身の確認事項(待遇面等以外)や再現できそうなことや実現したいことがより具体的にイメージされたかと存じます。そのポイントに立ち返ったかたちで提出書類を見ていただければ自ずとその書類への対策の必要性も含めご判断いただけると思います。

異業種や異なるポジション領域などへのチャレンジであったり、ポテンシャルを前提としたものでない限りエントリー先ごとに大きく作り変えることは考えにくいですね。今回はデータマーケティング領域のコンサルポジションということですから、ご自身の培ってこられたベースのお力とそのご実績(例)においてどのような立ち位置で先方(クライアント)のビジネス課題をどのように解決なさってこられたかが先方の求める人物に見合っているとわかっていただけることが大切です。

では実際には書類選考としてどこまでの粒度で見ているのでしょうか?なかなか一言では申し上げられないのですが、先日某大手コンサルティング会社の採用組織の部門長の方とデータマーケ領域関連ポジションを前提にエントリー候補者さまの書類を見る機会があり、いろいろと気づきがございましたので、こちらをご参考までに3点ほどご紹介します。

①想像以上に書類の詳細までしっかりと見ています。


お忙しい中でほぼ毎日少なからず数十の書類に目を通されていますが、さっと目を通すようなことではなく、細かなところまでしっかりと理解しようと向き合っているような印象です。

②略歴(職務要約)こそ文章を練りましょう。


まず初めにしっかりと理解したいということで繰り返し読まれます。ここがしっかりと作れなかったり、稚拙な部分があると自身のキャリアへの客観的理解不足という印象になりかねません。

③華々しい実績のてんこ盛りより、自身の詳細なスキルセットは何よりも必須。


業務の実績はその再現性アピールとして大切ですが、クライアントワーク的なものや開発案件的な内容はそもそも具体性をもって記載できないことがほとんど。取り組みへの自身のアプローチを理解してもらうために最適なものをいくつか選りすぐって紹介する方が伝わります。じつはそれよりも大切なことがあります。それはこういった実績を実現しうるご自身のスキルについて整理し、

詳細(開発・使用ツールや言語等)までまとめて記載する

ということです。先方の書類の見方としてここはかなり印象的でした。その方のキャリアのあり方をまず一回理解をしつつ、それらのご実績案件をどういった武器やその活用によってどのように成し遂げてこられたのかをいわば「逆引き」で再構築して見ているかのようでした。

上記はあくまでも選考サイドの方々のエントリー候補者さまのキャリアをしっかりと理解したいという真摯な書類への向き合い方の一端をちょっとリアルにお伝えしたいと思い今回ご紹介しました。

こういったことはなかなかお一人では進めづらいものです。ご自身だけではなかなか知りえない要素もあるかもしれません。そういった一つ一つのその方のご事情に合ったかたちでお役に立てることも、わたくしどもの大切な役割と考えています。

日頃より強い関係性や情報力そして幅広いネットワークにて皆様をご支援させていただいております、私共ウィンスリーへぜひお気軽にご相談ください。

回答者
T.K(シニアコンサルタント)