2024.12.11
20代後半、コンサルファームの法務担当です。営業経験を積む同期を見て焦りを感じ、今後のキャリア構築について悩んでいます。
20代後半、一回転職を経験し、事業会社の法務経験後、大手コンサルティングファームで法務を担当しています。
周囲はどんどん営業経験を積んでいるにもかかわらず、自分はまだ経験を詰めていないことに焦りを感じ始めました。
営業経験を積むべく転職をするべきでしょうか?
ご相談ありがとうございます。
20代後半は、前半に一緒にスタートを切った同窓生や同期が様々に活躍し始める時期であり、その姿が自分よりも輝いて見えることが多い時期ですね。
特に営業系やマーケティング系のようにフロントでお客さんと接することが多い業務だと、目立ちやすい傾向があると思います。
おそらく、相談者さまもそんな友人を見て焦りを感じ始めたのだと思います。
お気持ちよく分かります。私も同じような時期がありましたし。
ただ、そうおっしゃる方に共通しているのは、自分の場所を冷静に見られていないことです。
大手コンサルファームにおられるとのことですが、そこは本当に実のある経験が積めない場所でしょうか? 法務のお仕事は本当にご自身の適性に合わない仕事でしょうか? まずはこちらの二つは向き合ってもらいたい問いです。
もし、フィットしているのであれば、ご自身なりの成長ストーリーをワクワクして考えればいいと思います。
他の人を羨ましく思う暇がないほど、夢中になればいいと思います。
自分の適性がどちらに近いのか?はしっかり向き合ってもらいたいです。
適性は元々人よりうまくできるということであり、何かスキルを身につけたからできるという類のものとは別です。根本的にうまくやれる構造で生まれているのです。
当然人よりうまくできますし、速くできますし、やっていて疲れません。
ちょっと残念なのは、それが楽しいと感じるか?はまた別です。
でも、この適性を活かしつつ、楽しい場所に持っていくのが大切だと考えています。
まず適性に合う仕事をやることは重要だと考えています。
実際、法務は営業とはかなりタイプが違うので、もし法務という仕事に違和感があり、営業的なフロント側のお仕事の方がフィットしていると感じられているのであれば、ずらしていくことは大切だと思います。
その場合もまずは転職ではなくて社内から検討します。できるだけ近くからが鉄則です。
理由はすでにあるリソースだからです。
転職はどうしても一定のリスクを伴います。
転職したけれど、フィットできず体調を壊して早期離職というお話しはよくあります。
なので、私は実験はできるだけ自社でやってくださいと伝えています。
今回の場合は、本当に自分は営業に向いているのか?を実験するということになります。
確かに最後は実際にやってみないと分かりません。だからリスクを最小限に抑えながらやるのです。
失敗しても、元の部署に戻れる可能性もありますし、経歴書には異動と出るだけで、傷もつきません。
それでダメで、戻れもしない・・・となってしまった時に転職をすればいいのです。
簡単な方は「転職をすぐに検討」かもしれません、でも安易に流さないで欲しいなと思います。
最後に、社内でずらしていくということに触れておきたいと思います。
相談者の方の場合、在籍を考慮すると、ビジネスコンサルティングや、業務改善コンサルティング領域などにずらしていくことが現実的かと思います。
人を増やそうとしているDXコンサル領域など実装よりの場所も可能性が高くなるかもしれません。
ずらしていく際に、二つお勧めしておきたいと思います。
1:何か行動を起こす(セミナー受講、資格取得など)
2:プレゼンを作ってみる→それを使って説明する(あなたが私を取る理由)
1:ポジションを見ているだけではなく、本気の人は何か自分でお金と時間を投資して既に学びに行っています。
すでにってところが大事で、異動してから学びます!では弱いのです。すでに行動を起こしているか?にはその人の本気度が見えます。
2:受け入れてもらいたい先のKeyPersonにあなたが私を採る理由をプレゼンで伝えることも大事です。
想いを伝えようとしても一部を抜き取ったものになりがちです。またここにも本気が見られます。
ここまでやる人が少ないからこそ、その本気を感じてもらえるのです。
また自分の中でも整理できるというメリットもあります。
本当にここに異動したいのか?それは本当か?に向き合う過程でもあります。
それはとても貴重なプロセスだと思います。
ぜひ、実際にずらしていくのであれば、本気を見せてみてください。
応援しています!