広告代理店でアカウントプランナー3年目。SNSで見る同世代と比べ自分は経験不足なのではと焦っています。

ご相談有難うございます。
SNSで見る他の方の成功事例やキャリアパスと自身を比較してしまう気持ち、とてもよく理解できます。

私自身も同じような気持ちを持った経験があります。
ご相談者様に限らず「実務経験不足」や「同世代との比較による焦り」は、多くのビジネスパーソン（特に若手の方）が感じられているように思います。

SNSやメディアに登場する他人の成功事例は、どうしても目を引きますが、SNSに投稿されるのはあくまで「一部」であり、全員が順調にキャリアを積んでいるわけではないと思います。
実際にはその裏で多くの努力や失敗を経験されていると思いますので、目に見えているところだけに引っ張られないような心持ちでいたいですね。

では、そのためにはどうしたら良いのか…というところですが、次のようなことを参考にしてみてください。

1. 「経験不足」の感じ方を見直す
3年という年数は決して短くなく、実際には多くの案件を担当してきたのではないでしょうか？
広告業界では、特に経験の質が重要です。どれだけ多くの仕事をこなしたかだけでなく、その中でどれだけ学び、成長できたか（どのような試行錯誤を経て成果に結びつけられたのか）が大切です。
自分の成長を振り返り、「どのようなスキルを身につけたか」「どのような課題を乗り越えてきたか」を再評価してみてください。

また、小規模なデジタル専業代理店で働いていることも、実は大きな強みだと考えます。
大手企業とは違い、多岐に渡る業務を経験してきた可能性が高く、その経験を「幅広いスキルセット」として活かすことができるのではないでしょうか。
大手広告代理店で培う「専門的な経験」とは異なり、小規模の代理店での仕事は、幅広い業務に携わり、柔軟に対応する力を養うことができるため、後々大きな強みになることが多いです。

2. 転職を考える前に、自分のキャリアプランを見直す
転職を考えているとのことですが、転職は大きな決断です。
転職することでキャリアアップや年収アップを目指すこともできますが、まずは現在の職場で自分のキャリアプランを見直してみるのも一つの方法です。

今の職場で経験できること、さらに伸ばせるスキルや知識は何かを考え、もしその環境で満足できる成長の機会があるのであれば、もう少し続けてみる価値があるかもしれません。
もし年収や昇進の見込みが難しいと感じているのであれば、その点を上司や人事に相談し、キャリアパスや昇給の可能性について確認してみることも選択肢の一つです。

自分が今後どう成長したいのか、どのようなキャリアパスを描いているのかをしっかりと考えた上で、転職を決めることをおすすめします。

3. スキルを積むために行動してみる
まずは、今の環境でスキルアップのために行動してみることはいかがでしょうか。
広告業界は常に進化しており、特にデジタル領域では日々新しいツールや技術が登場します。
今、習得できていないもの、習得してみたいと思うもの（データ分析スキル、SNS広告に特化したスキル、クリエイティブ関連スキル…等々）に取り組んでみることはいかがでしょうか？
そのような姿勢は、転職活動においてもプラス評価となりますし、何よりご自身の成長や業務にも役立てられる武器になると思います。

そして最後に、ぜひ自分に自信を持ってください。
今の仕事に「向いているかどうか」を悩むのは自然なことですが、まずは「自分が何を得意とし、どのような価値を提供できるのか」にフォーカスしてみてください。
広告業界で求められるのは、単にスキルだけでなく、クライアントとの信頼関係を築けるコミュニケーション力や柔軟性です。
自分の強みや得意分野をしっかりと見極め、それをさらに伸ばすことに力を注いでください。

自分の進捗を焦らずに振り返りながら、次のステップに向けて戦略的に動くことが大切です。
キャリアは長期的な視点で考えるべきものですので、今の仕事やスキルを活かしつつ、必要なスキルアップを意識的に行い、キャリアの方向性を決めていけると良いですね。