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デジタル転職Q&A

2024.05.28

20代後半、代理店のWebプロモーション領域でKPI策定から施策企画〜実行まで経験。書類は通過するのですが面接でNGに。何が足りていないのでしょうか?

20代後半、広告代理店のWebプロモーション領域でKPI策定から施策企画〜実行まで幅広く経験してきました。

ですが、ライフステージの変化もあり働き方を見直したいと思い転職活動を始めました。

気になった企業へ幅広くエントリ―しており、書類は通過するのですが面接でお見送りになってしまいます。

自分には何が足りていないのでしょうか?

お問い合わせありがとうございます。
20代後半でWebプロモーション領域において、KPI策定から施策の企画・実行まで広範囲にわたる経験を積まれたとのこと、大変素晴らしい経歴をお持ちですね。

ただ、書類選考は通過するものの、面接での不合格が続いているとのことで、その原因について考えてみましょう。

書類選考での通過が示すように、あなたのスキルや経験自体に問題があるわけではないことが予想されます。
ちなみに書類選考は特に人気企業だと10%〜20%の通過率であることが多く、多くは足切りで切られることになります。
そこを通過できているのは大いに可能性があるという判断がされているということです。

ですが、面接段階での不合格が続いているというのは、以下の点が原因として考えられます。
一度多面的に確認してみてください。思い当たるものはありますか?

1.転職「幹」の明確さ
面接で聞かれる「なぜこの会社で働きたいのか?」や「将来のキャリアプランは?」といった質問に対して、明確かつ説得力のある回答ができているでしょうか?
ここはご自身として感覚を得ていると思います。何だか答えにくいけど、、それらしく答えているなどないでしょうか?

最も重要なのはこの「幹」をしっかりと創ることです。大きな「矢印」とも伝えています。
簡単にいうと、今まで何をやってきて、将来何をやりたいのか?どの方向に向けて進んで行きたいのか? 今回の転職活動はその方向性にどう関係しているのか? どうしてこの企業のこのポジションなのか? 言い方を変えると、この企業のこのポジションだと〇〇な経験が積めて、自分が目指す将来像に近づくことができる!と流れで違和感なく説明できることが大切です。

一度この「幹」を創ってしまえば、聞かれているのはどの部分か?だけ意識して答えていけばいいので面接がグッと楽になります。
まずはこの「幹」がしっかりと自分にできているか確認をお願いします。
我々も面接対策を通してこの「幹」創りをお手伝いしています。

2.職務適合性の説明
書類では技術的なスキルや経験を示すことができますが、面接ではそれをどのようにその受けている企業の仕事に活かせるかを具体的に説明する必要があります。繋いであげる必要があります。
そこのイメージが具体的に持てないと、せっかくの経験やスキルが活かせないとなってしまいます。
また、チームや企業文化への適合性をどうアピールしているかも重要です。

3.コミュニケーションスキル
ご存じの通り、面接はコミュニケーション能力を見られる場でもあります。特に、緊張で説明が冗長になって何を言っているのか伝わらなくなるケースが本当に多いです。
みなさんにお勧めしているのは、まず何を聴かれているのか?を理解する(1にある幹のどの部分を聴かれているのかを特定する)。
それが分からなければ聞き返す勇気も必要です。

通常のコミュニケーションならみなさん、普通にやりますよね?でもこと面接となると、なぜか聞き返すことを怖がる人が多いです。
分からないまま答えると大体とんちんかんな返答になっています。
何を聴かれているのか明確になったら、答える際には「一言でいうと(心の中でもOK)」と言いながら一言で伝えて、「具体的には〜」や「例えば〜」と次のレイヤーで説明を加えて行きます。
相手がどれくらい具体を求めているのかに応じて、抽象と具体を調整するのです。

4.面接の準備
面接前にはその会社の最新のニュースや業界動向、競合他社の情報などを調べておくのは最低限必要です。
HPすら調べて来ていない場合はまず受かりません。意欲が低いことが伝わるからです。

HPもただ満遍なく確認するのではなく、どの部分が気になるのか?またそれは自分が何を大切にしているからなのか? また分からない部分、どうしても見つけることができなかった問いを質問として持っていくことをお勧めします。
逆質問で大事なのは、何かをアピールする内容であること、調べても分からなかったこと、自分にとって大事であることが重なる問いを投げてください。

面接は対策によってかなり変化を起こせます。
実際、面接で一度も通ることができなかった人が面接対策によって、ほぼ全て通る状態になることも珍しくありません。
ポイントを押さえて対策を行っていきましょう。

回答者
宮崎洋(キャリアコンサルタント(国家資格))