2024.04.11
代理店の営業5年目。面接が非常に不得意で、うまく自分の良さを出せずに悩んでいます。
中堅広告代理店の営業5年目です。
エンタメ領域のクライアントが多く、手前味噌ではありますが自身のユニークなキャラクターが気に入られ、売上を順調に伸ばすことができています。
現在、転職活動をしているのですが、そのキャラクターが転職先では受け入れてもらえないのでは?と慎重になり面接が非常にうまくいきません。
何かアドバイスをいただければ幸いです。
広告代理店でご活躍の営業さんですね。
お話のように営業や業務の場面では自信をもってコミュニケーションを図ることが出来るのに、ご自身の「面談」や「面接」となるとなかなかうまくゆかないといったお話をされる方はじつは結構いらっしゃいます。
そもそも過ぎるのですが「面接」の場とはどのようなものなのでしょうか?
それは企業組織にとっての一連の採用プロセスの中で考えてみる必要があります。
起業活動における目的のために必要とされる組織のパフォーマンス強化や補充・拡大などその人財の採用の目的はそれぞれですが、少なくとも社内で補完することの困難な要因をもって外部から採用をするわけですので、それぞれの募集ポジションでの採用目的には社内の合意形成を経たかなり詳細な目的や計画が具体的に反映されていると考えておく必要があります。
そういった現状の組織や業務課題がこの新たな人財の採用によって解決・改善されてくるのかといったことをベースに書類選考がなされ、はじめて「面接」が設定されてくることになります。
とここまでやや当たり前のことを、少々細かく記してみましたが、そのプロセスを考えてみると企業サイドにとっての「面接」は大きく2つの段階で構成されていることが分かります。
①「提出書類(選考通過書類)」の記載内容およびその再現性の確認
さまざまな角度の選考を通過している書類に記載されている候補者の取り組まれてきた実績や獲得されている業務スキルが、想定しているものであるか、その再現性はあるのかということの確認にまず大きな意味で主眼が置かれてきます。
②自社組織との適合性の確認
上記を経て、実際に目的を共有し中長期にご活躍いただけるか(マネジメントポジションはさらに確認事項が増えてきます)といった方向について、その企業カルチャーや募集ポジションで求められるパフォーマンスと照らして確認がなされます。
会話のやりとりを通じて伝わるコミュニケーション力や地頭の良さ・人間性などです。ここはご自身かなりお得意な領域なのではないでしょうか?
ただしここで大切なことは豊富な業務経験やその専門性が問われるキャリア採用の面接選考においては前述の①はまず確認されてくる重要なポイントでありその確認ができない中で、②の要素のみをもって十分とするような選考はまずないということです。
言い換えてみれば「面接官に気に入ってもらえたらまず大丈夫」という類のものではないということです。とくに1次面接の段階ではこのような傾向はかなり強いといえます。
1次面接のあとにご連絡を頂戴して「なんかあまり盛り上がらずにいろいろと聞かれてさっと終わった」という感想をいただきながらも次回2次面接へのご案内をいただいたりするのもそのせいです。
とはいえこうした中でも「いつもの業務と違ってなかなかうまくゆかない〜」というお声もいただきます。慣れているという方もあまりいらっしゃらないはずですから無理もありません。
「さて自分をどう売り込んだら良いものか」といったことや、「どのような準備をすれば良いか」など不安になる方もいらっしゃいます。
そんな方に、これは対外的な営業ポジションなどに限らずいつもご提案していることがございますので、ご紹介しますね。
それは「面接」ではなく「商談」と考えましょうということです。
いつもの「商談」の事前準備として考えていただければお分かりの通り、商談には相手のビジネスがあり、そしてこちらにもたとえば提案をベースとしたビジネスがあります。
先方の必要とするビジネスニーズはそのまま採用ポジションの必要とする要件ですし、同様に商談での提案内容は先方のニーズに応えるものですから、それはそのまま今回のご自身の通過した自身の書類の指し示す実績やスキルの再現性の確からしさに他ならないのです。
こういった場合に「面接」はこれまでの確かな実績と導入後のパフォーマンスについての「自身のケイパビリティ」がテーマの「商談」と考えることができます。
したがって、面接への準備においてはなにより先方のビジネス課題の想定(JDから考察)と対応する自身のお力の再現性について幾度も考え抜いていただくことが肝要です。
試験前に新しい参考書を開くようなことはせずにひたすらにご自身の提出(通過)書類を考察して、どうしてこの書類は選考を通過したのかなど相手の立場となって事前に深く考えておくことが何より大切になってくるのです。
こういったことはなかなかお一人では進めづらいものです。
ご自身だけではなかなか知りえない要素もあるかもしれません。そういった一つ一つのその方のご事情に合ったかたちでお役に立てることも、わたくしどもの大切な役割と考えています。
日頃より強い関係性や情報力そして幅広いネットワークにて皆様をご支援させていただいております、私共ウィンスリーへぜひお気軽にご相談ください。