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デジタル転職Q&A

2023.12.21

大学院での研究プロセスとコンサルティングファームの業務プロセスに共通性はありますか?

大学院で統計科学を専攻しています。博士課程への進学か就職かで迷っており、就職するとすればコンサルティングファームを志望しています。

 

大学院での研究プロセスとコンサルティングファームの業務プロセスは似ているという話を聞いたことがあるのですが、実際のところどうなのでしょうか?

大学院でご研究されているのですね。おそらく修士課程にご在籍かと思われますが、進学か就職するかというのは非常に悩ましいところでしょうね。

いろいろな観点があると思いますが、仮説検証のプロセスはかなり似ています(統計を専攻されているのであればなおさらそうだと思います)。

研究ではまず仮説を立てて、それを検証するために実験等を繰り返していくわけですが、コンサル、特にストラテジーの分野も同様に仮説を立てて検証するプロセスを必ず通ります。

とはいえ、コンサルティング業務は研究と違い、必ずしもファクトに基づいて検証を終えるわけではないところは違うかもしれません。つまり、仮説検証の途中で「推計」「推定」が入り込んできて、ファクトが確かではない状況でも進めなければならないことがある、ということです。

一般に、戦略コンサルは仮説を8割検証できたら実行するというのでは遅く、3、4割程度の仮説検証段階で実行しなければなりません。ですので、大学院での純粋な研究とは多少プロセスが違ってきます。

ですが、まず仮説を立て、その仮説を検証するには何が必要でどのように検証すれば良いのか、といった思考のプロセスは非常に近しいものがありますし、ボトルネックを洗い出して解決のために様々なオプションから最適解を地道に探し出すという手法も似ています。

さらに、情報収集やリサーチをしっかり行った上で解を出すというプロセスも基本的には同じですので、研究で培った知見をコンサルとして活かすことができるチャンスは多いはずです。

回答者
篠田英明(キャリアコンサルタント(国家資格))