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デジタル転職Q&A

2023.07.11

新聞社で編集を担当し5年目。紙媒体の売上も減り、今後のキャリアに危機感を覚えていますが、就職活動をしている学生が「新聞が好き」と、入社希望がありアドバイスを求められています。

新聞や紙媒体が好きで、現在の新聞社に編集として入社し5年目です。

デジタルに押され業績が芳しくなく、デジタル系メディアへ転職活動をしましたが、経験とカルチャー不一致、とのことで全滅してしまい、フリーランスとして活動していくことになりました。

ただ、就職活動している学生から「新聞が好きであり、好きなことをしたい」とのことで、うちの会社へ就職を希望しています。

好きなことを追求すべきと伝えるか、キャリアが厳しいからやめた方がいい、というか悩んでいます。

キャリア選択は、最終的には個々の価値観次第ということが大前提になりますが、その学生の方が未来のキャリアのアドバンテージを確保していけるかどうかがポイントになると考えます。

そのため、納得感のあるディシジョンをしていただくためにも将来あり得そうな事柄をポジティブ面だけではなくネガティブ面からも伝えた上で検討・判断いただくのが良いかと思います。

マスメディアはまだまだ力を持っており媒体としてもプロモーション上のコンタクトポイントとしても有効性が高いという事は言えると思いますが、接触できない人々(読者・視聴者・聴視者)が日に日に増え続けているという実態があります。

マスメディアがデジタルに凌駕されはじめているのはご認識の通りですが、デジタル主流の時代となり世間の様式や価値観やセンスの多様性に応えられるデジタルの急激な台頭がある中で、旧来型のマスメディアの営みやセンスだけではそれらに応えることができなかったということだと感じています。

そんな中でマスメディア各社もデジタルの潮流に追い付こうという取り組みを進めていますが、実態としては記事やコンテンツをデジタルデータ化する様な単なる「デジタイテーション」が多く、デジタルを活用しながら自社のビジネスモデルから変革することで新たなバリューや体験を創出していく様な「デジタライゼーション」まで着手しようとしているところは多くなさそうな印象です。

コンテンツに関してもマスとデジタルでは求められるものが異なります。デジタルではほぼリアルタイムで情報を更新できるスピード感があり、各オーディエンスの属性や閲覧履歴などを元に情報を出し分けたり、コンテンツからアテンションさせてマネタイズにつなげるモデルに機能させたり、PDCA/OODAを回しながら数値をみてクイックにチューニングしていく様なリズム感を持っています。これらはほんの一部ですが、コンテンツ制作面だけではなく運用面からしてもマスメディアのそれらとは大きく異なるセンスで営みが行われています。

しかしながらマスメディアのコンテンツを創出・制作する能力は高くバリューがあると言えますので、未来に向けたキャリア戦略の中でそれを先ずキャッチアップしておくということは意味のある事かもしれませんが、いずれにしてもどこかのタイミングでその時々のデジタルのセンスにご自身の経験・スキルをマージさせて行く事を考えておいていただくと良いかもしれません。

その学生の方が新聞社で何をしてどうなりたいか次第ではありますが、まずはいかがでしょうか?

テーマが大きい事もあり今回はあくまでもざっと書かせていただいておりますが、マスからデジタルの変遷のド真ん中にいた身でもありますので、さらに色々と会話やディスカッションさせていただくことも可能です。必要に応じてご相談ください。

回答者
瀧島一郎(キャリアコンサルタント(国家資格))