サイト全体を検索

  • TOP
  • デジタル転職Q&A
  • 社会人3年目。実績も出てきたので新卒で憧れていた電通、及び博報堂への転職を検討しています。エージェントから提案もされるのですが、どこ経由でエントリーするのが有利でしょうか?

デジタル転職Q&A

2022.12.14

社会人3年目。実績も出てきたので新卒で憧れていた電通、及び博報堂への転職を検討しています。エージェントから提案もされるのですが、どこ経由でエントリーするのが有利でしょうか?

まだ社会人3年目ですが、学生時代からマーケティング分野に興味があり小さなマーケティングコンサルティング会社にインターンから就業しています。
大手クライアント様からの評価もいただき実績も出てきたと思いますので、憧れの電通、博報堂にチャレンジしたいと思っています。

ただ自身が汎用的なスキルしかなく、募集要項とマッチしないケースが多くあります。
とはいえ、エージェントからスカウトメールがきますし、直接応募もありますので可能性はあるのでしょうか?またどのルートで応募するのが有利などあるのでしょうか。

電通・博報堂へのエントリーに関するお問い合わせですね。

しっかりとお伝えするにはややボリュームがございますので、今回はその概略や全体観からのお話しをさせていただきます。

ご存知のように両社ともに正社員の中途採用は以前と比べると明らかに活発になってきている状況といえます。たとえば電通については今年の正社員中途採用の規模はおよそ90名ほど。2022年10月末時点でその採用実績は約50名弱。博報堂は2021年より正社員中途採用が本格化し2022年で200名以上の採用を予定している状況です(ともに関連会社は別)。

その具体的な採用者の内容としてはそれぞれ募集領域やその割合に違いはありますが、ビジネスプロデューサー(営業職)、マーケ・ストプラ人財、CR、メディアなどある中で、両社ともに力を入れているのは「DX分野・データマーケ・デジタルマーケ領域」の人財の採用です。

それは同時に現在のクライアントの抱えるマーケティング課題やその事業課題解決のパートナーとして求められる領域が大きくシフトしていることを意味しています。もちろんメディアバイイングや大型キャンペーンやクリエイティブ開発などこれまでの領域のポジションの募集もありますが、オンオフ統合のプランニングなど前出のデジタル領域に関連した実績を有する人財の確保が急がれている状況がその採用ニーズのベースにあることを念頭に置かれる方が良いと考えています。

ではこういった領域のご経験がないと全く難しいかというと、お話しはそう単純ではありません。たとえば博報堂の「キャリアストレッチ採用プログラム」といった広告関連業界未経験者のビジネスプロデューサーのメンバー募集(社会人経験6年程度まで)が今年2022年夏に実施されるなど(採用目標100名/内定者約60名)未経験者採用ポジションは重点領域にもございます。こういったことは未経験でも優秀な人財を採用して、いわば今後のあるべき方向へ短い期間で着実にシフトしてゆく動きと捉えるとよいと思います。

このようなことも踏まえて考えますと、ご自身のマーケティングコンサルティング領域としての約3年のご経験は決して<汎用的なスキル>という形でまとめてしまうものではなく、現在の<クライアントの抱えるマーケティング課題やその事業課題解決のパートナー>としその課題の抽出から解決プロセスの提案・検証まで一連の取り組みとしての実務スキルや実績などその多くを捉えなおしていただくことで、両社へのマッチング可能な募集ポジションをご検討される余地は十分あるのではないでしょうか?

たしかに企業からのダイレクトなスカウトやいろいろな運営形態のエージェントもあるようですので、さまざまなかたちでのお声がけがあるかと存じますが、一つ言えることは直接応募も含めて応募エントリーされたあとの企業内での選考プロセスやその取扱いにはまず違いはございません。

まずは自身とのマッチング領域やそのポジションについて検討が大切となります。電通や博報堂などのさまざまなビジネス環境でどのような自身の実績の再現をもって、どういった形でご活躍されようとしているのかなどじっくりと考え、イメージ化、言語化することをお勧めします。

こういったことはなかなかお一人で進めるのも難しいものです。求人票や企業の発信する情報だけではイメージしにくいかもしれません。日頃より強い関係性や情報力そして幅広いネットワークにて皆様をご支援させていただいております、私共ウィンスリーへぜひお気軽にご相談ください。

回答者
T.K(シニアコンサルタント)