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デジタル転職Q&A

2020.06.18

28歳1社経験。スキルと年収を上げるために転職をしたい!

現在はベンチャーのトレーディングデスク企業に入社し、ディスプレイ広告の運用コンサルティングに従事し3年が経過しました。

現職のままではスキルをこれ以上伸ばせそうにないように感じており、また年収が殆ど上がらないため転職を考えるようになりました。

今後どのようなキャリアや転職先が考えられるか知りたいです。

まず、30代のキャリアビジョンを確認していきましょう。
お話を伺ったところ、将来は事業会社側のデジタルマーケターになりたい希望があるとのことでした。

事業会社側はおもに2種。
① デジタル広告をインハウスで行っている事が多いWebサービス企業
② 全て外注しているナショナルクライアント
いずれも求められる経験スキルが違うことを理解しておく必要があります。

① は、インハウス運用あるいは外注するにしても代理店に対して細かく運用ディレクションや管理が出来ることを求めています。よって、広告代理店出身者では運用コンサルタント出身者が求められています。ただし、サーチ広告の経験が必須になってきます。
② は、専業代理店の営業職、または総合代理店のデジタルメディアプランナー(営業職)が求められています。理由は、外注先である広告代理店のディレクションや社内調整業務がメインとなるため、営業スキルを持った方のほうが活躍しやすいからです。

また予算の大きな有名事業会社に行くには、そういった広告主と取引している有名代理店に在籍していた経歴が必要になってきます。

一方で、中途採用の場合、特に年収を上げたい場合にはこれまでの経験と同様の職種で転職する必要があります。
総合して考えると、次のキャリアステップの選択肢は3つ挙げられます。

選択肢1:有名広告代理店側のサーチ広告の運用コンサルタント(ポテンシャル枠)で入社して、サーチ広告を経験するプラン。
メリットはWebサービス企業に転職しやすくなることです。デメリットはポテンシャル採用になるので年収がアップしないどころかマイナスになる可能性がある点でしょう。

選択肢2:有名広告代理店のディスプレイ広告の運用として入社して年収アップを図り、社内異動でサーチ広告の運用コンサルタントになるプラン。
メリットは年収アップとWebサービス企業への転職が可能になることですが、デメリットは異動が100%できるか分からないことです。

選択肢3:有名広告代理店のディスプレイ広告の運用として入社して年収アップを図り、社内異動で営業に移ること。
メリットは年収アップとナショナルクライアントの転職が可能になることですが、デメリットはサーチ広告の運用コンサルタントよりは異動しやすいものの確実ではないこと、Webサービス企業に移りづらくなることが挙げられます。

今回の転職では何を一番重要とするのか?今一度、ご自身の想いや優先順位などを熟考して後悔のない転職活動にしていきましょう。

回答者
黒瀬雄一郎(株式会社ウィンスリー 代表)