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デジタル転職Q&A

2024.02.27

日系企業でマーケを担当し13年。スピード感ある企業でこれまでの経験を活かせるような転職がしたいです。グローバルな企業に興味があります。

日系企業で13年マーケをメインに担当しています。最近はブランディングが中心です。
新卒から1社経験のため、これまでの経験を活かしてさらに活躍の幅を広げたいと思っており、転職を検討しています。

日系企業はカルチャー的に慎重、かつゆっくりなので、もう少しスピード感をあげて自分の成長に活かしていきたいのですが、どのような選択肢があるでしょうか?
北米での駐在経験もありグローバルな企業に興味があります。

ご相談ありがとうございます。
13年間一社経験ということで、一定のフィットがあったのだと思います。

何が今までフィットしていて、そのうち何がフィットしなくなったのかは事前に明確にしておかれることをお勧めします。
居心地が良いけれど、成長角度なのか給与面なのか? 意外と隠れた理由がある場合も少なくありません。特にフィットしていない点に目が向きやすく、フィットしていた部分に関しては意識が向かない傾向もあるので、そこも理解しておくことが大切です。

まずは自分が何を得たい転職活動なのか?を明確にしないと、満足できる活動になりません。当然ですね。求めているものが分からずやって、得られた!とはならないはずです。
ご自身の言葉で納得できる形で言語化しておかれることをお勧めします。
この辺りも一人で考えると視野が狭くなりがちですし、問いを立てにくいこともあります。対話しながら言語化していくことが効果的です。

一旦、最も可能性が高そうな成長角度を仮置きしてお話しを進めると、以下のような選択肢があると思います。

1、自社の海外法人の責任者や新規ビジネスに手を挙げてチャレンジする:
一般的にすぐに外に目を向けてしまいがちですが、鉄則はまずは社内でそれが実現できないか?を慎重に検討いただくことをお勧めします。
理由は、転職しなくても得たいものを得られる場合には、まずはそちらでチャレンジしてから、ダメだったら転職に切り替えればいいので、リスクが小さい手法になります。
まずは近い場所からです。大きな企業の場合、気づかないリソースや機会があったりするものです。まずはその可能性を冷静に思い込みを廃して確認することから始められると良いと思います。

その上で可能性がないとなった場合は以下のような選択肢があると思います。

2、フットワーク軽めの日系企業に転職:
日系企業もまとめてスピード感が遅い、旧態依然とした社風としてしまうと見誤ってしまいます。フットワークが軽い企業もあり、その辺はカルチャーギャップを感じにくい可能性が高いですので、候補になりうると思います。
相談者様も13年新卒時代から働いて来られているということは30代中盤のご年齢だと思います。そこから新しいカルチャーに飛び込んでいくのは、やはり一定の負荷がかかります。そこを考慮すると現実的な選択肢だと思います。

3、外資系企業への転職:
外資系企業は一般的にスピード感があり、柔軟性が高い傾向があります。
特に、相談者様が北米での駐在経験があるため、グローバル企業の文化やビジネスのスピードに慣れているという点で、適応しやすいと思います。
また、マーケティングマネージャーの経験があるため、リーダーシップポジションでの役割を期待される可能性も高いです。給与レベルも上がる可能性が高いです。

4、スタートアップ企業への転職:
スタートアップ企業は、多くの場合スピード感があり、柔軟性が高い環境であり、新しいアイデアやイノベーションが重視されます。
経験を活かして、ブランディングやマーケティング戦略の構築において重要な役割を果たすことができるでしょう。
ただ、何でもやらなくてはいけないという面で、疑問を持つプロフェッショナルもいるのも事実です。その辺は事前に確認が難しいものでもあり、それでもそのサービスや製品を世に広めたいと思えるか?が大切になってきます。サービスや製品に想いが乗るのか?は重要なチェックポイントになります。
また代表の影響を大きく受けることになるので、代表との関係も重要な要素であり、しっかりと相性を確認してから入られることをお勧めします。

5、コンサルティングファームへの転職:
マーケティングに関する専門知識や経験を持つ人材は、コンサルティングファームでも求められています。
特に、戦略的なブランディングやマーケティングプランの策定、実行支援などの分野で活躍することができるでしょう。事業会社での経験はクライアント側の事情をよく知るコンサルタントにとって重要です。ただ、コンサルティングファームと言っても、戦略、総合、独立系、IT、組織など様々な種類があり、それぞれが大きく異なります。

この辺りは、あくまで一般論をベースとした候補になります。
具体的にはお話しをお伺いした上で、ご相談に乗れればと思います。ぜひご相談いただければと思います。しっかりお話しをお伺いした上でアドバイスさせていただきます。 

回答者
宮崎洋(キャリアコンサルタント(国家資格))