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デジタル転職Q&A

2021.02.08

バズワード「DX」の定義とは?

新聞紙面でもDXに関する話題は事欠かず、それにまつわるポジションも数多く出てきているかと思います。
ただDXというワードそのものが曖昧な感じがしており求人票も求めるスキル経験がかなりバラバラです。改めてDXとはどのように定義づけされているものか教えて下さい。

まず、松岡さんにとってデジタルトランスフォーメーションとはどういう事でしょうか。
DXという単語には非常に広い意味があります。
この点を少し具体的にした方が良いかと思います。

DXを単にIT化と捉えているとすれば、それは少し違うと思いますし、松岡さんはSIerではないのでデジタル技術の分野の専門家になっていくという事でもないと思います。

確かに、様々なITツールやAIなどを駆使し、業務プロセスやビジネスモデルを見直し生産性の向上・コスト削減・時間短縮をもたらし、業務そのものや働き方にも変革をもたらすというのがDXの説明になるのでしょう。

しかし、それらは具体的にどんな事をしていくかイメージが湧いてきますか?そして、あなたはその中の何をやりたいのでしょうか。
すべてを網羅する事はそう簡単に出来る事ではありません。長い年月を掛けて様々な知見を積んでいく事が必要になるでしょう。

そういう意味でも、まずは具体的にどういう所から入っていくかを考えるのが最初の取っ掛かりになるのではないでしょうか。
できればそれが今までに松岡さんが経験した分野からスタートできるものであればいいと思います。

ITはDXを実現するための手段ですが、コンサルにとってのDXはその前段階のBPRなどの業務プロセスから入っていくものの方が圧倒的に多いのではないかと思います。

現在のビジネスモデルの整理から始まり、それらのプロセスの検証、残すべきプロセスと廃止すべきプロセスの見極め、その結果として得る売上増・コスト削減の算定など様々なフェーズがあります。DXの定義自体も今後代わっていくかもしれませんね。

回答者
黒瀬雄一郎(株式会社ウィンスリー 代表)