2025.04.23
転職エージェントには、どこまで相談していいのでしょうか?
初めての転職活動中です。
複数のエージェントを利用していますが、正直まだ「本当に転職すべきかどうか」でも悩んでいます。
ただ、そういった段階での相談は「ビジネスにならないから相手にされにくい」といった声も聞き、不安です。エージェントには、どこまで相談して良いのでしょうか?
- 業界:広告・PR
- 職種:デジタルマーケティング
- 役職:現場・リーダー
はい。これはよくいただくご質問でして…。
結論から言うと、「そもそも転職すべきなのか?」という段階から相談してもぜんぜんいいんです。
言い換えればそういったことから話ができる、そういった場を正しく用意できる、それが本来あるべきエージェントの姿なんじゃないかと、私は思っています。
転職って、単なる「仕事の乗り換え」ではなくて、「自分をどう生きるか」というテーマそのものと向き合う行為だと思うんです。
今月の自分をもう一度やり直すことはできません。こういった自分にとっていわば全方位で考えて後悔しないような正解を迷いなく選択するなんて、ぱっとできることではないのは当然なんです。
実際にご相談いただく候補者の方は相談当初の段階でそういったことについて実際に自身の転職への考えについて(よくみなさんも採用側もいろんな方が揃って軸!軸!とよくおっしゃいますが)しっかりと言語化できている方はまずいないものです。そのような言葉もよくあるフレーズもほんとうに自分はそう思っているのか、感じているのはほんとうなのか、、、確認して教えてくれる人はいないのです。
実際の面談においても仕事の話をしているようでいて、実はもっと深いところ、
たとえば
——
家族との時間だったり、
いまの自分は何にエネルギーを注ぎたいのかだったり、
これからの人生で自分はもっと何を大切にしたいのか
——
そんなことに触れていく瞬間が、よくあります。
もちろん、求人紹介も大事な仕事ですし、ご事情によっては急がなきゃいけないこともある。
でも一方で、すこし立ち止まって「ほんとうは今じゃないかもしれない」「そもそも動くことで解決するのか」ってところからじっくりと一緒に考える時間も、すごく意味があるんですよね。
実際、そういったご相談の方が私は多いかもしれません。
ただ、すべてのエージェントがそのスタンスとは限りません。
「応募前提」「すぐ紹介前提」というところもあるでしょう。用意されたマイページに並んだ求人案件に「どんどんチェックしてください。まず30件はエントリーしなくちゃだめです〜」とエージェントから言われているという声もよく耳にします。
だからこそ、“話せる相手かどうか”を見極めることも大切です。エージェントって、“転職の手段”ではなく、“キャリアの伴走者”なんだと、私は思っています。だから、「こういうこと、聞いていいのかな?」と思ったときこそ、ぜひ遠慮なくぶつけてみてください。大丈夫です。エージェントは、あなたの正解を押しつける存在じゃありません。一緒に考えたり、立ち止まったりする存在であっていいんです。
この頃ふと思う、止めることの出来ない、湧き上がってくるこの気持ちは何なのか、この理解しづらい、でも確かな感覚はどこからくるのか、この深いところからやって来る不可解なものに耳を傾けてじっくりと向き合い、想いをめぐらす・・・そういった一連の行為を私は『こころの旅』と呼んでいます。
こういったことはなかなかお一人では進めづらいものです。ご自身だけではなかなか気づかない要素もあるかもしれません。
そういった一つ一つのその方のご事情に合ったかたちでお役に立てることも、わたくしどもの大切な役割と考えています。
日頃より強い関係性や情報力そして幅広いネットワークにて皆様をご支援させていただいております、私どもウィンスリーへぜひお気軽にご相談ください。