2025.03.03
大手事業会社から40代でコンサルティングへの転身。条件の良いるプール型のコンサルファームに1年在籍するも、専門性が活かせず転職を検討。
新卒から自動車メーカーに入社し、約20年にわたり経営企画部門で実績を重ねてきました。
42歳となり、最後のキャリアチャレンジとして、急成長している国内コンサルティングファームに転職を決意しました。
業界の垣根を超えて活躍できるプール型の組織体制に魅力を感じ、新たなステージでの成長を期待していました。
しかし、入社後、自身の専門性や強みが活かせないプロジェクトへのアサインが続き、期待していた価値を発揮できていません。
当初想定していた役割とは異なり、営業活動から始めるような状況で、かなり苦しい状態が続いています。
このまま継続してもクライアントや会社にとってプラスにならないと考え、転職を検討し始めましたが、以下の点で不安を抱えています。
・40代半ばという年齢でのキャリアチェンジ
・大手事業会社での長期キャリアの後、コンサルティングファームでの経験が1年未満
・短期での転職が、次のキャリアにどう影響するか
もし時計を戻せるなら、どのような転職活動や企業選択をすべきだったのか。
また、現在の状況を踏まえ、次のキャリアステップではどのような選択肢があるのか、アドバイスをいただけますと幸いです。
20年以上の事業会社での経験を持つ方のキャリアチェンジについて、現状を踏まえた打開策と今後の方向性をお伝えします。
まず、プール型コンサルティングファームでの1年未満の経験は、必ずしもキャリアにおけるマイナスではありません。
むしろ、この経験を通じて、ご自身の強みをより活かせる環境が明確になったと捉えることができます。
現在、アクセンチュアやBIG4、野村総合研究所(NRI)など業界特化型のコンサルティングファームでは、まさに事業会社での深い知見とコンサルティングの両方を経験した人材を求めています。
振り返ると、コンサルティングファームを選ぶ際は、自身の専門性を活かせる環境かどうかの見極めが重要でした。
プール型の組織は、確かに若手人材には多様な経験を積める利点がありますが、40代以降の専門性の確立された方には、その強みを十分に発揮しづらい面があられたかもしれません。
特にいずれかに特化した業界でのご経験は、業界特化型のコンサルティングファームでこそ、大きな価値を発揮できる可能性があります。
これからの転職活動では、経営企画での実績とコンサルティングでの経験を組み合わせた独自の価値提案が重要です。
具体的には以下の選択肢が考えられます:
・業界特化型コンサルティングファームへの転職 →業界特化の知見や経験を活かせる
・事業会社の経営企画・事業開発職への復帰 →コンサルティングでの経験を踏まえ、より戦略的な視点を活かせる
確かに短期での転職は気がかりかもしれませんが、その理由が明確で、次のキャリアプランが具体的であれば、むしろポジティブな評価につながることもあります。
ご自身の強みを最大限に活かせる環境を選ぶことが、結果としてキャリアにとっても最適な選択となるはずです。