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デジタル転職Q&A

2025.02.13

メガベンチャーからBtoBスタートアップへの転職。半年での退職は不利になりますか?

5年間、メガベンチャーでマーケティング職を経験し、一通りの業務を経験してきました。その後、新たなチャレンジとして、シリーズAの資金調達を終えたばかりのBtoB SaaSスタートアップに転職しました。

 

マーケティング組織の立ち上げから携わることができ、非常にやりがいを感じていましたが、入社から半年が経過したところで会社の業績が急速に悪化。マーケティング予算が大幅に削減され、社内体制も大きく変更されることになりました。

このままではキャリアの成長が見込めないと判断し、転職を検討しています。

 

転職に際して、以下の点について悩んでいます:

・半年での退職は、次の転職活動においてマイナスの要素となってしまうのでしょうか

・今回はリファラル採用でしたが、エージェント経由の方が良かったのでしょうか

・振り返って考えると、どのような準備をしておけばこのようなリスクを回避できたのでしょうか

 

スタートアップならではの不確実性は理解していますが、より良いキャリア選択のためのアドバイスをいただけますと幸いです。

ご相談ありがとうございます。
前職はメガベンチャーで現在はスタートアップへ転職されて半年ということで、スピード感のある環境で着実にステップアップしておられる方であるとお見受けしました。

おっしゃる通り転職についてはタイミングも大切ですね。
例えば、1-2年単位での転職が続いてしまうと、定着懸念で面接すら受けさせてもらえないケースもございます。
限りある可能性を最大限活かせるよう転職活動は慎重に進めていくべきですね。

結論から申し上げると、前職でメガベンチャーのマーケティング業務を5年程度経験されているとのことですが、このような実績がしっかりとある場合、次のスタートアップでの経験が短期であっても、キャリアへの大きな影響は少ないとお考えください。

むしろ重要なのは、ベンチャー企業特有のリスクをどう捉え、次のキャリアステップに活かすかという点です。
今回のケースでは、リファラル採用という形で入社されましたが、知人経由の採用は断りづらい面があり、客観的な判断が難しくなる傾向があります。
一方、エージェントを活用した場合、より詳細な企業情報や業界動向を入手でき、リスクの見極めがしやすくなります。

つまり、今回ご質問に対しては下記のような回答になります。
>・半年での退職は、次の転職活動においてマイナスの要素となってしまうのでしょうか

半年での退職となります場合は、そのご理由(会社都合なのか自己都合なのか)にもよりますし、前職の勤務期間もポイントになってきます。
企業によっては、どんなに優秀なご経験があっても短期離職が続いている場合は、定着懸念のため書類通過とならないケースも出てくると思います。
今回のケースでは前職メガベンチャーでのご経験が5年程度ということですので、今回転職理由についてはエージェントのアドバイスをもとにしっかりフォローしていただくことでより良い転職活動にできるかと思っております。

>・今回はリファラル採用でしたが、エージェント経由の方が良かったのでしょうか

リファラル経由ですと紹介者が面接官でもない限り、できるフォローにも限界があります。
想定ポジションや年収についても先方と交渉は難しいためこの点についてもエージェントの活用が良いでしょう。
また、紹介者の顔を立てるために内定をお断りしづらい現状もあると聞きます。

>・振り返って考えると、どのような準備をしておけばこのようなリスクを回避できたのでしょうか

正直、今回のような企業の業績悪化については、ベンチャー企業であればあるほど社内的な要因に限らず、対外的なマーケットの変化もあるので、やむを得ないケースもあると思います。
そのため、スタートアップへの転職を検討する際は、事業の不確実性を含めて覚悟を持って決断する必要があります。業績悪化や組織体制の変更など、予期せぬ事態が発生する可能性は常にあります。
入社前の段階で、複数の情報源から企業の状況を把握し、リスクとチャンスを冷静に判断することが重要です。

さらに、業績変動リスクを想定した上で、自身のキャリアプランをより具体的に描いておくことをお勧めします。
たとえば、最悪のケースを想定し、その際の転職市場での説明方法や、次のキャリアステップへの道筋を事前に検討しておくと良いでしょう。

このような準備を整えた上でスタートアップにチャレンジすることで、たとえ短期での転職となった場合でも、それを次のキャリアステップへの糧として活かすことができます。
経験豊富な転職エージェントのサポートを受けることで、より戦略的なキャリア選択が可能になるかもしれません。

回答者
藤並克充(シニアコンサルタント)