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デジタル転職Q&A

2024.03.22

書類通過率が下がっているのでなるべく多くの企業へのエントリーをするようにエージェントに勧められました。志望動機も固まっていない状況なのに問題無いのでしょうか?

データマーケ系の企業にてコンサルをしている28歳のものです。
初めての転職で、各エージェントや採用企業から、支援会社、事業会社、SaaS系など数多くのスカウトメールが来ます。

あるエージェントは、書類通過率がかなり下がってきているので数多くエントリーした方が良いとアドバイスをいただきました。しかし志望動機も無いですし興味ある企業かどうか判断もつかない状況で勧めていいのでしょうか?

ご応募エントリー社数に関するご質問ですね、こちらは候補者さまとお話をしていて良く出てくる話題ですね。

今回の件は<書類通過率がかなり下がってきている〜>といったことで考えるその前にいくつか整理して考えておく必要があります。今回は大きく2点に絞ってみました。

まず一つ目は、ご自身がおっしゃっているように、その企業への志望動機含めそもそもどういった目的で、そして今回の新しい仕事へ就くことによって何を獲得されるのか、どういったキャリアを作ってゆきたいのかなど考えを明確化することが必要です。そのうえで選考企業やポジションは大きく左右されてくるはずです。人事担当者やその先の事業現場サイドは単に経験・スキルなどのスペックだけで書類判断をしているわけではなく、その考えを提出書類から読み取って理解したいと考えています。エントリー数がいくつであっても先方にとっては自社へ入社を考えている大切な候補者なのです。数を規定することではないのですが、そういった背景を認識しておく必要があると考えています。

もうひとつの要素を挙げるとすれば、それは転職業界の事情です。応募を受付ける企業にとって複数の応募経路が存在されては困りますので、エージェント経由やリファラル(紹介)およびダイレクトも含めて応募者ごとにひとつに限っていて、基本的に一番早くエントリー登録がされた経路に絞り、以降約1年くらいはその経路のみが有効となります。これは原則であって、不文律のようですが、厳然と存在している業界ルールです・・・となるとそろそろお判りかと思いますが、

エージェントにとっての関連する企業ポジションへのたくさんの早期エントリー登録はそのまま競合の排除を意味しているのです。

エージェントの活用メリットの中の重要なひとつに、選考中での個別の面接への準備や選考ポジション変更などの調整および年収提示前後における交渉などがあります(ダイレクト応募などにはそもそもありません)が、こうったことは選考先企業との関係性であるため、当然エージェントによって違いや差があるものです。そのあたりも含めて、どの選考案件をどのエージェントと進めてゆくかは、その結果に少なからず影響が出てきてしまうものです。

ここではじめの話に戻しますが、こう考えてくると書類通過率が下がっているのでとにかくたくさんエントリーするのか、言われるままたくさんエントリーすることが増えて書類通過率が下がっているのかという側面や、そもそも今回の自身のエントリーは難易度の高いチャレンジ案件なのか、とにかく内定が取れる先を急いで探されているのかなどその選考への取り組み方もほんとうにそれぞれである中で<書類通過率>というのはその方にとってのお話なのか、そのエージェントの取り扱いサマリとしてのお話なのかも判然としていないのです。

したがいまして、今回の小職からの本当のアドバイスはこちらです。

①選考先だけに左右されずに、まずは転職そのものをしっかりと考えましょう
整理や組み立てなどのサポートもございます。

②上記を経て選考先企業やポジションを相談しながら選び出してゆきましょう
その際には数社のみに絞ってゆくというよりも、選んでゆきながら、プライオリティをつけてゆくイメージです。

③実際の採用事情はどんどん変化します
ゴールポストが動いたり変形したりするのもめずらしいことではありません。面接してはじめてわかることもあるものです。大学や資格試験というよりその実態は市場での売り買いのようなものと考えておくことも必要かもしれません。

こういったことはなかなかお一人では進めづらいものです。ご自身だけではなかなか知りえない要素もあるかもしれません。
そういった一つ一つのその方のご事情に合ったかたちでお役に立てることも、わたくしどもの大切な役割と考えています。

日頃より強い関係性や情報力そして幅広いネットワークにて皆様をご支援させていただいております、私共ウィンスリーへぜひお気軽にご相談ください。

回答者
T.K(シニアコンサルタント)