2024.01.25
3社のエージェントを通じて、50社近く応募したのですが、ほとんどが書類選考で見送りになってしまいます。どのように対策したら良いでしょうか。
大学を卒業後、大手SIerに入社し現在7年目の30歳男性です。
ITエンジニアとして経験を積んでいます。先輩社員の年収を聞いて、現職でこれ以上年収を上げるのは難しいと思い、転職したいと考えています。
3社のエージェントを通じて、50社近く応募したのですが、ほとんどが書類選考で見送りになってしまいます。各エージェントに聞いても理由を教えてくれません。どのように対策したら良いでしょうか。
- 業界:IT・インターネット・通信
- 職種:IT技術職
- 役職:現場・リーダー
書類選考で見送りになる最も大きな理由は、職務経歴書の内容が求めるスキル、経験を満たしていないと判断されたためです。
意外に思われることが多いのですが、転職活動における書類選考の通過率はあまり高くありません。当然ながらその人のスキルや経験、応募企業や職種、応募時期等によりマチマチなのですが、全てを平均すると書類選考の通過率は20%程度ではないでしょうか。
その書類選考を突破するための職務経歴書の書き方について説明したいと思います。
まず職務経歴書のフォーマットですが、DODAの下記のテンプレートが良いと思います。
シンプルで見やすく整理しやすいものです。特に職務経歴書は業種・職種ごとのサンプルがあり、自分に合ったサンプルを利用することができます。
職務経歴書のテンプレート
職務経歴書の中で最も重要なパートはどこでしょうか。
それはズバリ「職務要約」と「活かせる経験・知識・技術」です。
なぜか?
イメージしてください。
企業の規模にもよりますが、通常数名のポジションに数十名、場合によっては数百名の応募者がいます。あなたはそんなライバル達に勝ち抜いていかなければなりません。
採用担当者からすると数十名、数百名の職務経歴書を端から端まで詳細まで読み込む余裕はありません。パッ、パッと見て、「あ、この人、いいかも」と思った時に初めて職務経歴書の詳細を読み込んでいくのです。
ですから、職務経歴書を開いてはじめに見る「職務要約」と「活かせる経験・知識・技術」が最も重要なのです。上記フォーマットでは「活かせる経験・知識・技術」が職務経歴書の下の方に記載されていますが、重要なパートとなりますので、「職務要約」のすぐ下に持ってきてください。
それでは、「職務要約」と「活かせる経験・知識・技術」はどのように書けば良いのでしょうか。
答えは応募企業の求人票にあります。
求人票には職務内容や応募資格の必須要件・歓迎要件等が記載されています。この応募資格の必須要件と歓迎要件にマッチさせるように「職務要約」と「活かせる経験・知識・技術」を書くのです。
採用担当者の頭の中には採用したい人の人物像があります。それを求人票の応募資格の必須要件・歓迎要件に表しているのです。パッと見た瞬間に「職務要約」と「活かせる経験・知識・技術」が目に入り、その内容が必須要件・歓迎要件にマッチしていれば書類選考の通過率はぐっと高まります。
「活かせる経験・知識・技術」は箇条書きで分かりやすく表現し、「職務要約」は時系列に書きながらも求められる人物像(活かせる経験・知識・技術)を意識しながら書きます。
よく自分は必須要件を満たしていないので応募できないと思っている人もいます。
必ずしもそんなことはありません。必須要件そのものは満たしていなくても、それに近しい経験やスキルがあればそれを「職務要約」と「活かせる経験・知識・技術」に書けば良いのです。ただし、嘘は禁物です。
以上のように「職務要約」と「活かせる経験・知識・技術」が最も重要なパートですので、十分に時間をかけながら言葉を洗練していってください。
職務経歴書が十分に仕上がっていないのに「100社応募しなくてはダメだ」というエージェントもいるかと思います。
しかしながら、一度応募して見送りになりますと、一般的には1年間はその会社へ応募できなくなってしまいます。
まずは職務経歴書をしっかりと準備してから各社応募することが重要です。その上で、しっかりと面接対策をすれば内定を勝ち取る可能性がグッと高まります。
【参考】【面接対策】新卒から広告代理店に入社し現在5年目です。初めての転職活動なのですが、面接がとても不安です。どのように対策したら良いでしょうか。
転職は人生を大きく左右します。しっかりと準備をしながら進めた方が良いです。
職務経歴書の書き方に不安をお持ちの方、転職活動にベストを尽くしたい方はぜひお気軽にご相談ください。それぞれの方々の状況をしっかりとお聞きし、親身になってキャリアの形成をご支援させて頂きます。