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デジタル転職Q&A

2023.08.02

大手金融機関のデータサイエンティスト8年目。領域が狭く今後のキャリアアップに不安があり転職を考えているので、支援会社について教えてほしいです。

新卒で大手金融機関のデータサイエンティストとして入社し、8年目の32歳です。
口座開設への戦略に繋げる支援をしていますが、領域が狭く今後のキャリアアップとして不安が残ります。

代理店やコンサル会社、SIerなどの支援会社に転職をしたいのですが、メリットデメリットを教えてください。

そのお気持ちよく分かります。
実は金融機関に限らず、事業会社に所属する多くのエンジニアの方々から同じような相談を頂いています。

事業会社での仕事は、その業界のその会社に関する仕事に限定されてしまうからです。
日々変化の激しい技術の世界において、領域の限定された仕事をすることに危機感を感じていらっしゃるようです。

それでは、支援会社で働くことのメリットデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

支援会社のメリットは主に以下の3点です。
・業種・業態・規模を問わず、色々なお客様を支援できるため、各プロジェクトを通じて、新しいテクノロジーに接する機会やお客様、同僚(プロジェクト毎に異なる)から学ぶことが多い。
・上記を通じて、スキルや経験を磨けるため、キャリアの選択肢が広がる。30歳を超えて限定的なスキル・経験の方は転職することが年々難しくなる。
・事業会社のエンジニアはコストになるが、支援会社のエンジニアは売上、利益になるため、スキルや経験を磨き貢献度が上がれば年収アップにもつながりやすい(不景気にも強い)。

そのため、中長期的なキャリア形成(社格アップ、年収アップの転職)が実現しやすくなる。

支援会社のデメリットは、決裁者がお客様側であることです。
データ分析を通じて事業の戦略に活かすとしても、それを最終的に決めるのはお客様側になります。

スキルや経験を積んでいくと、技術に限らずビジネスサイドにも興味を持つエンジニアの方もいます。そういう方にはご経験を積まれた上で、事業会社をおすすめしています。

仕事に何を求めるか、キャリア形成の正解は人それぞれにありますが、中長期的にキャリアを形成していくには、20代、30代を支援会社でスキルや経験を磨き、その経験を活かして事業に直接携わりたい方は30代後半や40代になってから、ご自身が興味のある事業の会社へ転職する方が、自分の思い描いたキャリアを実現しやすいと思います。

年間数百人とお会いしていると本当に多くのキャリア形成の成功事例、失敗事例を目の当たりにします。置かれている環境やご本人の思い、お悩みはまさに千差万別ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
それぞれの方々のご状況をしっかりお聞きし、親身になってキャリアの形成をご支援させて頂きます。

回答者
沼崎弘(シニアコンサルタント)