2022.06.07
求人票にある必須経験がいくつか足りていません…エントリーは難しいでしょうか?
大手自動車メーカーにてデータサイエンスのスペシャリストとして15年間従事。
データ量も多く、難易度の高い分析もかなりやってきましたので、データサイエンス分野での経験値は非常に高いと思っています。
長らく大手自動車メーカーに身をおいてきたので、他業界へ転職しキャリアアップを検討しています。
ですが、求人票を見ると業界経験が必要だったり、英語力が必要だったりと、求める経験値がいくつか足りない部分があります。
こういった場合は、エントリーは難しいでしょうか?
他業界への転職・キャリアアップに関するお問い合わせですね。
これまで多くの転職される方をサポートしてまいりましたが、いつも思うのは「転職」するということは生き方や人生を変えてしまうということまではないまでも、それなりに変わることもございまして、なにか旅の途中に乗り物を乗り換えるようなことに近いと思うことがあります。在来線の乗り換えもあれば、今回のような他業界への転職は国内線への乗り換えかもしれません。では空港では何が求められるのでしょうか?
ここはお考えの通り、何よりも「ご自身のお持ちのキャリアの内の最強の要素」それがそのチケットです。今回はもちろん強みと考えていらっしゃるこれまでの自動車業界でのデータサイエンティストとしてのお力ですね。データテクノロジー分野のスペシャリストとしての強みをお持ちの方は同業種はもとより他業界においても採用ニーズはとくに多くございまして、取り合いのような状況といえます。しかし実際にはご自身の業務領域のデータやそのテーマにおいて毎日そのお力を駆使されていますので、全く関わりのない別の種類のデータやその活用テーマではご自身の活躍イメージを持ちにくく、二の足を踏む方もいらっしゃいます。
実際に求人票において「必須要件:〇〇業界にて▲▲のご経験を2年以上お持ちの方」などとはっきりと限定している場合は難しいかもしれませんが、そういったJDはむしろ少数です。これは言い換えれば多くの場合、この分野でスペシャリストであればご活躍いただけるポテンシャルが高いということです。こういった事情から、たとえ必須要素を多少満たしていなくとも選考が進むこともしばしばございます。
たとえば大手コンサル会社の地政学リスクやマクロ経済関連の分析チームの方で学生時代に取り組んだミクロ計量経済学のスキルを活かしたいとご相談をお受けし、クライアントや自社の保有するミクロデータを解析しビジネスプランやマーケティング戦略へのスキルを獲得して貢献してゆきたいという文脈にて大手広告代理店のデータサイエンティスト職への転職を果たされたという方もいらっしゃいます。
あちらでもこちらでもDXの推進が急務と言われ、企業のデータ活用における高いレベルでのいわば原動力であるデータテクノロジー分野は間違いなく優秀な人財の取り合いといってよい状況です。
中心となるスキルは外せませんが、いくつかの要件が足りなかったり、取り組むデータの種類・領域においてすこし距離があると思っていたり、そういったご不明のことがございましたら、迷って立ち止まるより、ぜひ行動してみてください。
乗り換え先はひとつではございません。新しい景色が見えるかもしれません。
DX関連ポジションの多くの採用案件と繋がりを有します私共ウィンスリーのコンサルタントが可能性の確認のお手伝いをさせていただきます。