2019.03.09
一度辞退してしまったことで人事担当者の心象が悪くならないものでしょうか?
2ヶ月前に内定を頂いた企業があったのですが、プロジェクトの途中でもあり、上司の説得もあったため内定を辞退しました。
現在プロジェクトが完了し次のプロジェクトが始まるまでの段階で転職活動を再開しているのですが、辞退した企業が一番魅力的に感じておりそちらへの転職を希望しています。一度辞退してしまったことで人事担当者の心象が悪くならないものでしょうか。
- 業界:IT・インターネット・通信
- 職種:プロジェクト管理
- 職種:ITコンサルタント
- 役職:マネージャー
まずはじめにひとつだけ結論を申し上げます。採用人事の担当の方々は自身の心象の良し悪しを前提にしてはいませんので、そういった意味でのご心配は不要かと思います。なぜなら、彼らは自社の大切な社員(仲間)の採用という重責を担い真摯にたくさんの書類に目を通し各ポジションの採用ニーズに期限付きで応えるべく毎日3~5件の面接をこなし、社内の調整にあたっています。そうったなかで自身の心象を優先させて選考を進めることは考えにくいのです。これが実際の彼らの基本的マインドです。
ですが、3点ほど注意されておく必要があると思います。
① 最終面接やその後のオファー面談などに出てきていただいた代表や役員の方にはもしその時の事情も話しつつお詫びなどする心構えでいた方がよいでしょう。あなたの入社の説得を買って出ていただいたのかもしれません。その場合いちど社内的に恰好悪い思いをさせてしまっているのです。
② 再度のエントリーについては基本的にまたはじめからの選考と考えておいた方が良いでしょう。これまでのエントリーとは異なるレジュメ(履歴書・職務経歴書)が必要なことは言うまでもありません。とくに今回は再度選考をしていただくわけですから、今回に至った訳や心の変化も踏まえ<辞退した企業が一番魅力的に感じており~>という趣旨をしっかりと志望理由として反映させておく必要があります。
③ 上記のようなことであっても実際の選考が進むかといえば必ずしもそうではないこともあります。中途採用1人の選考とはいえ、出した結論はあくまでも社の決定事項です。レガシーな体質の残る企業では、まず内々定を出した後に社内の役員会の議決を経て正式に内定通知書の発行となり、入社辞退はそのまま入社予定数の変更の報告と承認を意味します。実際に一度選考を終了した場合はその後1年間はエントリーできないといった内規のある企業があるのもそのためです。実際に候補者の方に多いと感じるのですが、入社辞退のメール1本で簡単にすべてが済んでいるわけではないことは認識しておくべきでしょう。
ご質問のようなことはあまり気にすることはないかと思います。担当したエージェントのもつパイプにもよりますが、前回の辞退の理由も「社会人としての責任感」ということが伝わっているかもしれません。現在のポジション事情で左右しますが、転職は可能性の確認作業による選択肢づくりです。お考えに揺るぎがなければ迷わず誠意をもって動いてよいのではないでしょうか?