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デジタル転職Q&A

2026.09.02

コンサル出身者にとって、新規事業開発にチャレンジするのに良い企業とはどのような企業でしょうか?

コンサルティングファームで戦略立案に携わってきましたが、実行フェーズでの経験は不足していると感じています。コンサルスキルを活かしつつ、実行力も身につけられる環境として、大企業の新規事業開発に携われると良いと考えているのですが、保守的で身動きが取りづらい企業も難しそうだと感じています。どのような企業が良いでしょうか?

ご相談いただきありがとうございます。
コンサルティングファームから事業会社への転職を考える際、多くの方が「戦略を描くだけでなく、自分の手で実行まで完遂したい」という強い動機を持っています。特に新規事業開発という領域は、ゼロから事業を生み出し、自らの提案が形になっていくプロセスに魅力を感じる方にとって理想的なキャリアに映るでしょう。

ただし、大企業の新規事業開発には落とし穴があります。それが「大企業病」による意思決定の遅さと、過度な社内調整です。せっかく市場機会を見つけても、稟議を通すまでに数カ月、予算承認までさらに数カ月と時間がかかり、気づけば競合が先行していたというケースは珍しくありません。コンサル時代にスピード感を持って複数のプロジェクトを回してきた方にとって、このギャップは大きなストレスになります。

また、実行フェーズに入っても現場の協力が得られず、戦略が絵に描いた餅で終わることもあります。元戦略コンサルタントが経営企画に転職した後、現場との温度差に悩むケースが典型例です。数字やロジックを重視しすぎて現場の実態を軽視した結果、周囲から孤立し、せっかくの提案が実を結ばないまま終わってしまいます。

このような失敗を避けるためには、「大企業の資産を使えるが、ベンチャーのようなスピード感と裁量で動ける環境」を見極めることが何より重要です。

理想的な環境の3条件:資金・データ・意思決定スピード
コンサル出身者が事業会社の新規事業開発への転職で成功するには、次の3つの条件を満たす企業を選ぶべきです。

1つ目は、潤沢な資金とデータ基盤です。新規事業の立ち上げには投資が不可欠ですが、スタートアップのように資金繰りに追われる環境では、本来注力すべき事業検証や顧客開拓に集中できません。一方、大企業であればマーケティング予算や開発リソースを確保しやすく、失敗を恐れずに複数の仮説検証を回すことができます。さらに、顧客データや購買データといった独自の資産を持つ企業であれば、市場分析や顧客インサイトの収集において圧倒的なアドバンテージを得られます。

2つ目は、意思決定の速さです。大企業でありながらも、新規事業部門が経営トップ直下に位置しており、稟議プロセスが簡素化されている企業を選ぶべきです。たとえば執行役員や事業責任者が直接判断を下せる体制であれば、市場の変化に即応しながらプロジェクトを前に進められます。逆に、何層もの承認を経なければ動けない組織では、どれだけ優れた戦略を描いても形にすることは困難です。

3つ目は、グローバル展開の可能性です。国内市場が成熟する中、新規事業で大きな成長を狙うなら海外市場への展開は避けて通れません。すでにグローバル拠点を持ち、現地での販売チャネルやパートナーシップを構築している企業であれば、あなたが企画した事業をスムーズに海外展開できます。また、多国籍のチームと協働する経験は、マーケティングリサーチやデータ分析といった専門領域での市場価値を一気に高める機会にもなります。

楽天インサイトのグローバル事業開発が持つ「大企業×ベンチャー」の構造
これらの条件を満たす企業の一例として、楽天インサイトのグローバル事業開発ポジションがあります。

楽天インサイトは、楽天グループが運営するマーケティングリサーチ企業で、国内約220万人という業界最大級のアンケートパネルを保有しています。さらに、楽天市場や楽天トラベルといった多様なサービスから得られる購買データ、行動ログデータといった独自の資産を持ち、アンケートデータと掛け合わせた高度な分析が可能です。これは他のリサーチ会社にはない強みであり、新規事業の仮説検証やターゲット選定において大きな武器になります。

最大の特徴は、「大企業の地盤とベンチャーのような勢い、フットワーク」を兼ね備えている点です。楽天インサイトのグローバル事業開発部門は、執行役員直下に位置しており、意思決定のスピードが確保されている体制です。現在進行中のプロジェクトには、グローバルにまたがる案件も多くなってきており、AIや行動データを活用した次世代リサーチ基盤の構築などもあり、いずれもゼロから事業モデルを設計するフェーズです。

つまり、楽天という大企業の資金力・データ基盤・ブランド力を使いながら、スタートアップのような裁量と挑戦機会が与えられる環境なのです。

データソリューションズ部:データインサイト戦略推進課 事業戦略企画(A&M)(1034478)


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コンサルティングファームで培った論理的思考力や仮説構築力を武器に、大企業の資産を使いながらベンチャーのようなスピード感で事業を立ち上げる。そのような環境こそが、コンサル出身者にとって理想的な新規事業開発のフィールドです。もし実行力を磨きながら市場価値を最大化したいと考えているなら、楽天インサイトのようなポジションはとてもおすすめです。
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回答者
針谷将幸(キャリアコンサルタント(国家資格))