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デジタル転職Q&A

2025.04.17

ベンチャーの広報から財閥系企業へ転職し1ヶ月。裁量も小さく、上からの指示に振り回される環境に馴染めません。短期離職となりますが転職をしたほうがよいでしょうか?

ベンチャーの広報から財閥系企業へ転職し1ヶ月。年収の高さや、大きな仕事に携われることを魅力に感じ入社を決断しました。

入社をしてみると個人の裁量は小さく、方針決定は上層部で行われ、自分は下りてきた指示に翻弄されながら対応に追われる日々を過ごしています。

この環境で働き続けることに無理を感じますが、短期離職となってしまうことを懸念に感じています。

それでも転職を進めたほうがよいでしょうか?

まずはご相談いただきありがとうございます。
転職直後の環境に違和感を覚えることは珍しいことではありませんし、現在の財閥系企業で感じている「裁量の小ささ」や「指示対応に追われる日々」というのは、大きな組織のメンバー層で働く際にある程度共有している側面かもしれません。

しかしながら、ベンチャー企業での自主性や柔軟性が高く働ける環境とのギャップは小さくなく、この環境が強いストレスとなっているのであれば、それは相談者様自身の価値観や働き方と現状がマッチしていない可能性が高いと思われます。

短期離職については、「直近の在籍期間が半年未満の場合は一律不合格」という選考基準を構えている企業もありますが、ご推薦の際にはエージェントである私からも、「安易な逃げの転職ではないこと」「今回の職業選択を教訓としていること」等をお伝えし、最大限ネガティブにならないようなご推薦もさせていただきます。

また、最近の転職市場では短期離職は以前ほどネガティブな印象を与えるものではなくなってきています。
特に、「自分に合わない環境で苦しみながら働き続けるよりも、自分に適した環境を選ぶ」という姿勢は、むしろ合理的な判断として評価されることもあります。

選考において離職の理由が深堀られることも多いですが、「今回のキャリア選択から得られた反省」や、「再度繰り返さないための検討プロセスを歩んでいること」等をしっかりとお伝えできれば、短期離職のみが原因で不合格となることも避けられる場合が多いです。
このあたりの表現の仕方についても、面接対策トレーニングにてブラッシュアップをさせていただきます。

仕事を単なる収入源ではなく、人生を構成する大きな要素のひとつと考えた際に、「無理を感じている」という状況は放置すべきではないと思います。
短期離職となる心配も最もではありますが、それ以上に重要なのは、自分自身が納得して働ける環境でキャリアを積めることだと思います。
現状での学びを活かしつつ、新たなステップへ進むことで、より充実した働き方が見つかる可能性もあります。

ぜひ前向きな気持ちで次の一歩を検討してみることをおすすめいたします。
採用人事をしていた経験からもアドバイスさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談くださいませ。

回答者
針谷将幸(キャリアコンサルタント(国家資格))