サイト全体を検索

  • TOP
  • デジタル転職Q&A
  • 代理店側にいるべきか、事業会社のインハウスチームに転職するべきか迷っています。

デジタル転職Q&A

2021.06.14

代理店側にいるべきか、事業会社のインハウスチームに転職するべきか迷っています。

中堅ネット専業代理店にて、運用型広告(Google、Yahoo!、FACEBOOK、Twitter)を運用しています。

クライアントは大型のダイレクト企業や、広告代理店から請け負っており、月の予算は数千万円1人で運用しています。ROIはきちんと返しているので運用自体のスキルは低くはないと思います。

知人から大手アパレルECの広告運用をインハウス化したいので転職して来て欲しいと言われていますが、現職はさまざまな業種の運用ができ、かつ働き方も非常に良いので悩んでいます。

好きなアパレルブランドのECなので楽しそうではありますが、スキル幅や給与面が今後あがりにくいのではないかと懸念しています。アドバイスをいただければ幸いです。

2020年コロナ禍より、大手企業(メーカー)の広告運用のインハウス(自社運用)ニーズが大きく強まりました。

理由は2つ、
①コストダウン
②自社ノウハウを溜め込みKPIへの意識をより注力する

ウィンスリーの求人も大手メーカーからの求人が一気に増えてきています。

ご質問のスキル幅ですが、アパレルEC運用担当ですので、スキルは幅というより深さがつきます。
浅く広くいろいろな業界業種を支援する現時点のスキルよりも専門性がつくという意味でキャリア価値としては一般的には上がります。また、今までとは違い、数字を背負う意識への変化も事実です。
実際に事業会社採用担当が代理店出身をNG出すケースは、この意識のカルチャーギャップがあります。

代理店は、「広告運用予算を増やす」ことが売上拡大の1つ。事業会社は「限られた予算でKPIを達成する」ことです。
その専門性と意識は、次の事業会社転職の際も十分な価値として備わっているでしょう。

しかしデメリットはご懸念の給与です。
会社のビジネスモデルの違いや新卒採用文化にもより、代理店から事業会社へは給与を下げての転職が多く見受けられますので、目先のこの給与を我慢できるのであれば、事業会社への転身を強くおすすめします。
ですが現職の代理店もインハウスニーズの急増のため、数年後同じ給与を保証できるわけではありません。

回答者
黒瀬雄一郎(株式会社ウィンスリー 代表)