2025.11.05
金融機関での業務経験とシステム開発の両方の経験があります。どちらの強みを活かすべきか迷っており、複数のポジションを同時に検討することはできますか?
現在、金融機関で社内システムの企画・開発に携わっています。業務知識とIT技術の両方を身につけてきましたが、次のキャリアでどちらを軸にすべきか決めきれずにいます。
金融業界の知識を活かして営業やコンサルティングに進むべきか、それともシステム開発のスペシャリストとして技術を極めるべきか。自分でもどちらが向いているのか判断がつきません。
転職サイトで大手IT企業の求人を見ると、何百もポジションがあり、最適なポジションがわかりません。
自分の可能性を幅広く検討しながら転職活動を進める方法があれば教えてください。
- 業界:金融
- 職種:フロントエンドエンジニア
- 役職:現場・リーダー
ご相談いただきありがとうございます。
複数のポジションを同時に検討できる選考を設ける企業は増えており、特に大手IT企業では「オープンポジション」や「集約ポスト」と呼ばれる仕組みを導入しているケースがあります。
ご質問者様のように複合的なキャリアをお持ちの方にとって、特に有効な選択肢かと思います。
オープンポジションとは?
オープンポジションとは、職種や事業領域ごとに求人を大きくまとめた応募窓口のことです。
従来のように「○○銀行向けシステム開発担当」「△△証券向けコンサルタント」といった個別の求人に一つずつ応募するのではなく、「金融領域×システム開発」「金融領域×営業」といった大枠で応募することで、その枠内にある複数のポジションを同時に選考してもらえる仕組みです。
オープンポジション選考は求職者にとって大きく3つのメリットがあります。
①複数部門から同時に評価を受けられること
あなたの職務経歴書を見た複数の部門が「うちの部署で活躍してもらえそうだ」と手を挙げてくれるため、選考の可能性が格段に広がります。
一度の書類選考で複数の合格をもらえるケースもあり、選考効率が大幅に向上します。
②自分の市場価値を客観的に把握できること
「金融知識が評価されるのか」「システム開発スキルが評価されるのか」「両方の経験が評価されるのか」を、実際の選考を通じて確認できます。
複数部門から声がかかれば、それだけあなたの経験が多様な場面で活かせる証拠となります。
③面接の場でポジションを比較検討できること
例えば、一次面接で複数部門の担当者と合同で面接を行う企業もあります。
その場で各ポジションの具体的な業務内容や求められるスキル、キャリアパスを直接聞くことができ、自分に最も合ったポジションを見極めることができます。
<NTTデータの事例>
オープンポジション選考の具体例として、NTTデータでは2024年より「集約ポスト」という仕組みを導入しています。
同社は400以上の求人を抱える大手IT企業ですが、求職者が最適なポジションを見つけやすくするため、また企業側も優秀な人材を取りこぼさないために、この新しい採用方式をスタートさせました。
NTTデータの集約ポストは、「金融×営業」「金融×アプリ開発」「金融×インフラ開発」「金融×コンサルティング・事業開発」のように、事業分野と職種の組み合わせで構成されています。
ご質問者様のような金融機関出身でシステム開発経験をお持ちの方であれば、「金融×アプリ開発」に応募することで、金融業界向けの様々な開発案件に携わるポジションを同時に検討してもらえます。
・《集約ポスト》アプリ開発/PM・PL
・《集約ポスト》若手歓迎×営業
・《集約ポスト》IT企画営業
・《集約ポスト》DXコンサル(AI・クラウド等)
<個別ポジションとの使い分け>
すべてのケースでオープンポジションが最適というわけではありません。
すでに「この企業のこのプロジェクトに携わりたい」と明確な希望がある場合や、過去の経験が特定のポジションに完全にマッチしている場合は、個別ポジションに直接応募する方がスムーズです。
ご質問者様のように複合的なキャリアをお持ちの方は、どの企業のどのポジションに応募すべきか、オープンポジションと個別ポジションのどちらが適切かといった判断に迷われることも多いでしょう。
ウィンスリーでは、NTTデータをはじめとする大手IT企業との豊富な取引実績があり、各社の採用方針や選考プロセスを熟知しています。
あなたの経験を最大限に活かせるポジションの提案や、オープンポジション選考での効果的な自己PR方法、複数ポジションを比較検討する際のポイントなど、きめ細かくサポートいたします。
ぜひお気軽にご相談ください。
※ご紹介している求人は2025年11月時点の募集求人です。時間経過と共にクローズになってしまうこともございますので、ご了承ください。
最新情報につきましてはお問合せください。