2024.11.15
地方テレビ局にてM&Aに携わっている32歳です。現職は自分に合っていると思うのですが、小さい組織のため異動や部署が無くなってしまう可能性を考え転職をするべきか悩んでいます…
広告代理店で営業を8年経験したのちに代理店内で希望してM&Aを専門とする部署に異動し、その後、M&Aの経験をさらに積んでいきたく、現職の地方テレビ局のM&A職として働いています。
今の仕事が自分にはとても合っていると思うのですが、地方のテレビ局のため異動がある可能性(現在は東京在住だが、地方への異動の可能性がある)や、部署が無くなってしまう可能性もあり得る(結果や売上状況によっては再編の可能性がある)ので、将来のリスクを措定して今のうちに転職をした方がいいか悩んでおり、ご相談させていただきました。
アドバイス頂けますと幸いです。
ご相談いただきありがとうございます。
現在の地方テレビ局のM&A職がご自身に合っていると感じていらっしゃるのですね。
確かに、M&Aのように現在の売上に関わらない、将来像を創っていく部署では、将来的な部署再編や異動のリスクが付きまとうため、現職に残留するべきか悩まれるお気持ちもよく理解できます。
今フィットされていることから、今のキャリアを活かしていく方向性をまずは検討するのが良いと思います。
その上で、どうしても問題がある、となった場合に転職を検討するのが良いでしょう。
転職は強力なカードではあるものの、切るタイミングと場所を間違えると転職前より満足度が下がることもあります。
特に今回は今フィットしているので、動いた先でフィットが失われる可能性が高いです。
よって、できるだけ経歴書に影響が出ない範囲での可能性を探ることが大切になってきます。
1. 現職における長期的なキャリアプランの確認
まず、現在の職場でのM&A職としてのキャリアパスや成長機会について、改めて社内で確認してみてください。
直属の上司や人事担当者と相談し、現在のM&A部署の今後の方針や、自身の役割の成長機会について具体的に話すことで、リスクに対する情報をより明確に把握できます。
また、M&Aの専門性を活かした新たなポジションやプロジェクトの提案なども、今後のキャリアの安定に役立つでしょう。
たとえば、「業務改善」「経営企画」などの業務との兼任や、スキルの多様化が可能であれば、部署再編などがあっても対応しやすくなります。
2. 現職でのスキルと知見の深化
M&A職のポジションでより専門的な知識を深めることで、社内での影響力を強化することも重要です。
M&A分野のプロフェッショナルとして社内で欠かせない人材となることができれば、異動のリスクを抑えつつキャリアを継続しやすくなります。
専門資格の取得や、業界団体との連携、他部署との協力関係構築なども有効です。
特に、M&Aは他部門との連携も多く求められるため、社内外でのネットワークを築いておくと、部署再編時にも重要な役割を担いやすくなります。
3. フリーランスや副業でのスキル活用も視野に入れる
現職のM&A職で得た経験や知識を、場合によっては副業やプロジェクトベースで発揮できるかどうかを検討してみるのも一つの方法です。
こうした副業やプロジェクトの経験は、転職時にも「即戦力」としてアピールでき、キャリアにとっても価値のある蓄積となります。
4. 「転職活動」ではなく「情報収集」としてのアクション
今すぐに転職を決断するのではなく、「情報収集」の一環として転職エージェントや、転職サイトを活用することも可能です。
現職でのキャリア継続に重点を置きつつ、業界や他社の状況を把握することで、将来のリスクに備えた柔軟な選択肢が持てます。
具体的なアクション
•定期的な転職市場の確認や、M&A業務を扱う企業・部署の動向を把握しておく
•興味のある企業があれば、企業説明会や勉強会、ネットワーキングイベントなどに参加してみる
5. 現職継続のメリットの再確認
最後に、現職での「やりがい」や「組織内での価値」を再認識することで、現職に留まる理由が明確になります。
地方テレビ局のM&A職は決して多くない貴重な経験ですので、この職場での成果を積み上げていくことで他のポジションや企業でも必要とされるスキルセットが得られます。
現職での充実感と成長を実感されているのであれば、リスクに対処しつつこのまま現職に留まり、今後のキャリアの可能性を見定めていく選択も有力です。
現職での積み重ねが、将来の多様なキャリア選択肢に繋がるよう応援しています。