2024.10.16
退職してから転職活動をする予定なのですが、どんなことに注意すると良いでしょうか?
現職の業務と並行して転職活動を行っていたのですが、中々時間を取ることができず前に進めないため、現職を退職をしてから転職活動を再開しようと思っています。
この時に気をつけるべき点について教えていただきたいです。
ご相談ありがとうございます。
現職を退職されてから転職活動を始める予定なのですね。
空白の時間が長くなれば長くなるほど、転職活動がうまく進まなくなる可能性は高くなりますので、これから説明するポイントを押さえておいていただければと思います。
まずこのケースの場合、離職期間が発生することになりますよね。
離職期間とは、以前勤めていた会社との雇用契約が解消されてから、次の職に就くまでの期間を指しており、3ヵ月以上職に就いていない期間があると選考に不利になると一般的には言われています。
離職期間が長いとなぜ不利になるのか、そしてどのように対策をする必要があるのかをこの後順にご説明いたします。
●なぜ転職に不利になるのか?
①仕事に取り組む姿勢・意欲を疑われる
離職期間が長引いた理由によっては、仕事への意欲を疑われる可能性もあります。
面接官を納得させるためには、どんな目的でこの期間を設け、どんな活動をしていたのかを具体的に説明する必要があります。
②能力や適正に何からしらの問題があると疑われる
能力や適性が低いため転職活動が上手くいかなかった結果、離職期間が長引いていると判断されるケースもありますので、前職までの経験・スキルを深い粒度で話せるようにしておく必要があります。
③ビジネス感覚が鈍っていると疑われる
離職期間が長いほどビジネス感覚を取り戻すのに時間がかかると判断されてしまいます。
離職期間がないだけの同じレベル感の求職者と比較された場合、相対評価で選考に落ちる可能性は自ずと高くなります。
●対応策
①離職期間を設けた理由をポジティブに明確に伝える
離職期間がある場合、この期間は何をしていたのかと大半の面接では理由を問われますので、事前に明確かつ説得力のある理由を用意しておくことが大切です。
また「とにかく早く前職を辞めたかった」などネガティブな回答をすると、悪い印象を与えかねないので、「短期集中的に徹底的に自分と向き合う時間を作った」「理想の転職をするためのスキル習得に努めていた」など、ポジティブな回答をすることも大切になってきます。
②離職期間で習得したスキルや経験をアピールする
離職期間で習得したスキルや経験があれば、それをどう仕事に活かせるのかをアピールしましょう。
自身のスキルアップが理由であれば離職期間にも妥当性が生まれ、仕事への意欲を伝えることもできます。
また、現実的な問題として意外と盲点なのは金銭問題です。
離職期間中は基本的に給与が発生しない状態が続くので、この期間が長くなればなるほど、精神的な余裕はなくなっていくことが想定できます。
金銭的・精神的な余裕がなくなってくると、「とりあえず早く決めないとまずい」といった焦りが生まれるため、本来自分が望んでいた転職活動とは方向性がズレてしまい、転職してから「こんなはずじゃなかったのに」と後悔することになりかねません。
離職期間を設ける際は、どんな目的でその期間を設け、具体的にどんなことに取り組んでいたのかを明確に伝え切れるように準備しておきましょう。
また現実的に生活できる十分な資金があるのかどうかも重要なポイントになってきますので、計画的に進めていくことがとても大切になってきます。
いかがだったでしょうか?
少しでも参考になっていれば幸いです。