2023.08.23
中堅BtoB商材のマーケティングマネージャー。自身の成長のために転職を検討していますが、事業会社と支援会社のどちらに軸を置いたらよいでしょうか?
BtoB購買管理システムの営業からマーケティング部に異動になり、
現在はCRMチームのマネージャーとしてチームを率い、施策の企画立案〜効果検証まで一貫して担当しています。無駄がない仕組みで売れていくのがとても楽しいです。
ですが、自分がチームの先導役なので、周りに刺激を受ける人がおらず、自分自身がもっと成長していける環境への転職を考えるようになりました。
事業会社と支援会社どちらに軸をおいて転職活動をするべきでしょうか?
アドバイス頂けますと幸いです。
現在の場所での成長余地が小さいと感じておられるのですね。
転職活動において、事業会社と支援会社のどちらに軸を置くかは、あなたのキャリア目標や成長を重視する要素によって異なります。
よって一概にどちらが良いとは言えませんが、参考になる観点は提供できると思います。以下を参考にしてみてください。
【事業会社が選ばれる理由】
愛する製品やサービスがある:
一つの事業会社に所属することで、特定の業界や商品に特化し、深い専門知識を身につけることが可能です。自社の商品に関わることで、製品の強みや顧客のニーズに理解を深めることができます。特別自分の特性や嗜好を活かせる場合や、特に世に広めたいと心から思えるサービスや商品がある場合はその事業にそのまま関わるのが良いと思います。 事業会社はブランドを持っていることが多く、そのブランド力を活かしたマーケティング戦略に携わることができます。
担当できる幅の長さ(上流〜販売結果):
マーケティング部の場合、製品の企画段階〜販売まで一気通貫で関われることが魅力です。
代理店はある程度決まった段階で声をかけてもらったり、一連のキャンペーンが終了した後、どこかのタイミングで自走に移っていきます。その後がどうなったのかまで見届けていくことができます。代理店で働く人で、最後まで見届けずに、次の案件に移っていくのが物足りなく感じるという方もおられます。相談者様は施策の企画立案〜効果検証まで関わられているとのことですが、そこでどんなことを感じておられるでしょうか?
組織としての団結を求めている:
事業会社のマーケティングチームは、企業全体の目標を追求するために協力して働くことが求められます。よって、社内各所との連携が非常に重要な要素になります。経営層や営業や調達、法務などです。スキルだけではなく、人のことを理解して上手に物事を運んでいく力が求められます。代理店よりもチームメンバーが固定的という側面もあります。その分、結束力が高まりやすいです。団結力を求めておられる場合などはそれが満たせる可能性が高いです。一方で人の影響を受けやすいとも言えます。例えば、ある方に憧れて入社してもその方が他に移った結果、一気にチームのレベルが下がるみたいなことが起きる可能性があります。相談者様もCRMということでかなり広範な連携を必要とされていると思います。その点に関してどんなことを感じますか?
【支援会社が選ばれる理由】
幅広い経験と多様なクライアント:
支援会社は様々なクライアントと関わるため、さまざまな業種や商品に触れることができます。様々なプロジェクトに携わることで、マーケティング手法や戦略の幅を広げることができるでしょう。ある特定の専門分野を早く強化したい場合には事例が溜まりやすく、成長角度が高まることが多いです。支援会社のプロジェクトは多岐にわたり、スピーディーな対応と創造性が求められます。新たな課題に取り組むことで、自らのアイディアやアプローチを試す機会が増えるかもしれません。
プロフェッショナルが集う場:
専門性の高いスタッフが集まっているので、周囲の人から刺激を受けながら仕事をすることができます。もし、ご自身の適性ややりたい方向性を見定めて、その職種の力を磨いているとすれば、そこでご自身のロールモデルを見つけやすいかもしれません。事業会社だと、インハウスで1名いれば良い方という役職でも支援会社では10名以上いることも多いです。相談者様のケースもこれですね。自分意外にプロフェッショナルがいない場合、やはり手探りになり、成長スピードが鈍化することは避けられないと思います。
飽きが来にくい:
様々な業界や製品を扱うので、飽き性の人にとっては毎回少し違う案件が扱えるのはとても楽しいことだと思います。
以上、三つずつ挙げましたが、他にも細かく見ていくと多くの要素が出てきます。
実際には事業会社と支援会社と一括りにすることで見えにくくなるそれぞれの会社の特徴もあります。やはり大枠を掴んだ上で、個別に見ていくことはとても大切だと思います。
そこで働く人の話を聴くことができれば最も良いですね。