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デジタル転職Q&A

2026.09.03

コンサルから事業会社のAI新規事業へ転職を考えていますが、「提案だけでなく実行まで泥臭くやる」覚悟が必要と言われました。どう準備すべきですか?

総合系コンサルティングファームで4年ほど、主に戦略提案やプロジェクトマネジメントを担当してきました。最近、大手事業会社のAI新規事業立ち上げメンバー募集に興味を持ち、カジュアル面談を受けたところ、「コンサルのようにアドバイスして終わりではなく、営業・データ整備・顧客対応まで自分で手を動かす覚悟が必要」と言われました。正直、今まではクライアントに提案書を出すところまでが仕事だったため、実際にどこまで泥臭い業務が求められるのか、またそれに適応できるか不安です。どのような心構えや準備が必要でしょうか。

ご相談いただきありがとうございます。コンサルティングファームから事業会社への転職は、立場もガラッと変わるため相応の覚悟は必要です。

コンサルから事業会社の新規事業担当への転職で問われる「泥臭さ」とは
ご認識の通りで、コンサルティングファーム出身者が事業会社の新規事業へ転職する際、最も大きなギャップとなるのが「実行の泥臭さ」です。コンサルタントとして培ってきた論理的思考力や構造化スキルは高く評価される一方で、提案書を作って終わりという姿勢では即座に見抜かれ、多くは選考の時点でも落とされてしまいます。

例えば、とある企業のAI新規事業のBizDevの役割は、大手クライアントの経営層に対する上流コンサルティングだけでなく、顧客の非構造化データ(FAXや手書き伝票、Excelに散らばった暗黙知)を実際に整理し、AIエージェントが動く形に構造化していく作業まで含まれます。つまり、エクセルファイルを開いて泥臭くデータをクレンジングしたり、現場の担当者と何度も打ち合わせをして業務フローを細かくヒアリングしたりする実務が日常になるのです。
[レシチャレ] 事業推進担当/社内プロジェクトマネージャー

さらに、時には営業活動も自分でこなします。リード獲得のためのイベント登壇、既存顧客への定期訪問、契約交渉、導入後のフォローアップまで、職域の境界を意識せずに動くことが期待されます。「これは営業の仕事だから自分はやらない」「データ整備はエンジニアの領域」といった線引きをする人は、新規事業の立ち上げフェーズでは機能しません。

面接で評価される「事業ベクトル思考」と「自分ベクトル思考」の決定的な違い
コンサル出身者が事業会社の新規事業担当の選考で落ちる最大の理由は、思考のベクトルが「自分のキャリア」に向いているように思われるからです。面接で「この環境で自分がどんなスキルを身につけられるか」「AI領域の経験を積んでキャリアアップしたい」といった発言が中心になると、評価は大きく下がります。

一方、通過しやすい候補者は「事業をどう伸ばすか」という視点で語ります。「今の事業フェーズで最も優先すべき課題は何か」といった問いに対し、自分の仮説を持って議論できる人が高く評価されます。面接では自分の過去の実績をアピールするのではなく、その事業が直面している課題と、自分が入ることで事業が加速する理由を論理的に説明できるとよいでしょう。
この「事業ベクトル思考」は一朝一夕では身につきません。準備としては、応募企業の事業モデルや市場環境を徹底的に調べ、「自分が入社したら最初の3ヶ月で何をすべきか」「1年後にどんな成果を出すべきか」を具体的に考えておくことが有効です。


ウィンスリーにご相談ください
コンサル出身者にとって、事業会社の新規事業担当への転職は「提案する人」から「実行する人」へのキャリアシフトです。その覚悟と準備ができていれば、これまで培ってきた論理的思考力や構造化スキルを武器に、大きな市場で事業を創る最前線に立つことができます。
ウィンスリーでは、企業の採用担当者と直接連携しており、企業の求める人材像や選考のポイントなど、日々情報交換を続けています。
あなたのご経験を最大限に活かせるポジションのご提案から、選考対策、年収交渉まで、一貫してサポートさせていただきます。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

※ご紹介している求人は2026年9月時点の募集求人です。時間経過と共にクローズになってしまうこともございますので、ご了承ください。最新情報につきましてはお問合せください。

回答者
針谷将幸(キャリアコンサルタント(国家資格))