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デジタル転職Q&A

2025.07.11

アクセンチュアのデータ&AI部門、どのポジションが自分にフィットする?

データ領域を軸にキャリアを積んできました。現在8年目で、事業会社とSIerでの経験があります。

アクセンチュアに興味があり選考も検討しているのですが、「データ&AI」領域のポジションが多すぎて、どこが自分に合っているのか正直よくわかりません。

どう見極めればよいでしょうか?私はいままで基盤構築やデータのクレンジングを行ってきましたが、今後はもう少し売上への貢献などグロース領域にデータを活用するフロント側に立ち位置を移したいと思っています。

ご相談ありがとうございます。

おっしゃる通り、アクセンチュアには3本部にまたがってData &AI部門があります。
まず、それぞれの違いを大まかにお伝えすると以下の通りです。

1. ソング本部 (旧インタラクティブ本部) の Data & AI 部門
■役割・強み
顧客体験変革、ビジネス変革、マーケティング、クリエイティブといった領域に特化しています。
データとAIを駆使して、顧客接点の最適化、パーソナライズされた体験の提供、新規ビジネス・サービスの構築、マーケティングの高度化・効率化を推進します。

■具体的な取り組み
・顧客情報・顧客行動データを活用した顧客接点のデータ駆動型改革(リカーリングビジネス、通信業、エンタメ、電力など)。
・生成AIを用いた新規ビジネス・サービスの構築、プロセス改革。
・ブランド価値の向上と持続的な成長を実現するためのデータ・AI・テクノロジーを活用したマーケティング戦略の立案から実行まで。
・デザインとイノベーションを重視し、顧客目線で使いやすく魅力的なサービスを創出。

2. S&C本部 (Strategy & Consulting) の Data & AI 部門
■役割・強み
経営戦略、ビジネスモデル変革、業務改革といったより上流のコンサルティング領域において、データとAIを活用した戦略策定と実行を支援します。
データドリブンな意思決定を経営層に促し、企業全体の変革をリードします。

■具体的な取り組み
・お客様企業のデータ活用課題の分析と「あるべき姿」の定義。
・ビジネスを支えるデータ基盤のソリューションブループリント定義と構築ロードマップ策定。
・データマネジメント体制・業務プロセスの整備。
・AIのビジネス応用における戦略立案、AIモデルの選定・構築、継続的な学習計画の立案。
・自然言語・音声処理・画像処理・機械学習・統計モデリングなど、先端的なAI・アナリティクス技術を駆使したコンサルティング。

3. テクノロジー本部 の Data & AI 部門
■役割・強み
データ基盤の構築、AIシステムの開発・導入、運用など、データとAIを活用するための技術的な側面を担います。
戦略や企画に基づいた具体的なソリューションの実装と、その後の運用・改善までを一貫して担当します。

■具体的な取り組み
・AI(人工知能)技術を活用した業務変革を実現するためのシステム開発。
・生成AIを活用したソリューションの開発、導入。
・データ活用の企画、アーキテクチャ設計からソリューション選定、そして実装と継続的な改善まで。
・データプラットフォームの構築、BIや機械学習を活用したデータアプリケーションの開発、AIシステムの開発・導入(ML/AI Engineering)、データインテグレーション基盤の構築。
・PythonやJavaなどのプログラミング言語、TensorFlow、PyTorchなどのフレームワークを活用した開発。

その上で、相談者さまのこれまでの専門性では、テクノロジー本部が一番フィットしそうですが、今後のご指向性であるフロントよりにポジションを変えて、グロースへの貢献をやっていきたいという意味で言えば、ソング本部がフィットします。

次に気になるポイントとして、バックサイドからフロントサイドへの立ち位置変更が可能か?に関して言えば、可能です。
実際にソング本部のData &AIでは、若手に研修の一環としてデータ基盤の構築や移行プロジェクトを経験してもらい、データ基盤やクラウドの知見を深めてもらうということをやられています。
これは、フロントでコンサルタントとしてクライアントの支援をする際に、いくつもソリューション候補がある中で、バックサイドを理解していないと、知らず知らずのうちに高コストなソリューションを提案してしまうことなどがあり得るためです。

まだ30代前半のご年齢でバックサイドの経験をお持ちであることは強みになります。
またリードの方のお考えとしても、データを扱う素養を持ちつつ、実際にコンサルタントとしての経験がない方もポテンシャルでチャレンジしてもらいたいというスタンスをお持ちです。

相談者さまのご経験を持ちながら、想いをしっかり伝えていけば、フロントサイドでデータを活用したグロース領域に関わっていくことは十分に可能です。

余談になりますが、リードの方は非常にソフトな相手のお話しをしっかり聴かれるタイプの方であり、自信を持ってご紹介できます。
また、働きやすい環境も作られています。ご自身もご家庭の事情で毎日午後6時半には必ず仕事を切り上げておられるような方です。

あくまでいただいている情報から想像してお答えしている部分もありますので、もし詳細に関してお知りになりたい場合は、ぜひ面談にてお話しをお伺いできればと思います。
ご相談お待ちしております。

※上記内容は、2025年7月現在のものです。最新のポジションや職域等につきましてはコンサルタントまでお問合せください。

回答者
宮崎洋(キャリアコンサルタント(国家資格))