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デジタル転職Q&A

2024.03.25

社内唯一のデータサイエンティストです、この環境での成長に限界を感じています。どのような観点で企業選びをすればよいでしょうか?

食品メーカーにて、データサイエンティストとして製造オペレーションの改善や、工程の自動化などスマートファクトリー化を牽引してきました。
社内でDS領域に知見が深いのは自分のみであり、自身の成長速度が鈍っているのも感じており、社内でのDS領域の知見の普及啓発やさらなる事業への活用など、働きかけていくことにも限界を感じています。
転職して次なる環境にいこうと考えておりますが、どのような観点で企業選びをしていくのがよいでしょうか。

ご相談いただきありがとうございます。データサイエンティストの先駆者として活動される方は、企業からの理解が得づらかったりと、苦労も多いですよね。

データサイエンティストとして企業選びをしていくのに際し、以下3点を気にしていただくと良いかと思います。

データサイエンスのスキルを高めていけるか
データサイエンスはまだまだ成長途上の領域ですし、発展のスピードも速いため、最新技術について常にアップデートが求められます。
ご自身でも研鑽し続ける必要はありますが、個人での動きには限界もあると思われますので、仲間と切磋琢磨しあえる環境に身を置くことをおすすめします。
具体的にはコンサルファームや、データサイエンスを活用したサービスを提供する企業、データサイエンティストが多数集まっている超大手の事業会社などが良いかと思います。

扱えるデータが魅力的か
どう分析を進めていっても価値を生み出せないようなデータで無理やり取り組み続けるのではなく、分析を進めていくことで価値を出せるデータを扱うことが重要です。
IoTの流れから、様々なデータが収集できるようになりましたし、会員情報、視聴状況、購買状況、画像、地理など、ビジネス活用にホットなデータは多種あります。
その企業にて扱えるデータがどのようなものであるか、しっかりと確認することをおすすめします。

データサイエンスを用いたアプローチが尊重されるか
現職でも体験されていらっしゃるように、データサイエンスにあまり取り組んで来られなかった方に対し、分析を進めることによりどのようなことがわかり、どう活用していけるか、を理解いただくことは容易ではありません。施策を進めていくにあたり、様々な抵抗感を示される方も少なくありません。
データ活用を普及・啓発していく動きもデータサイエンティストに求められる側面ではあるかとおもいますが、孤軍奮闘することにも限界があるかと思います。相談者様へのおすすめとしては、元からデータ活用に理解があり、存分にビジネス活用をしていける環境に身を置くことが良いかと思います。

以上となります。
私自身は10年以上前のデータサイエンス黎明期からデータサイエンティストをしており、業界の変遷やおすすめの環境など熟知しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

回答者
針谷将幸(キャリアコンサルタント(国家資格))