今回は、電通デジタルと電通本体の違いについて、事業的な側面と、最新の採用傾向の側面からわかりやすく解説します。さらに、電通グループ内の最新求人についてもご案内しています。
目次
電通デジタルとは
電通デジタルは、電通グループの中核を担うデジタルマーケティング専門会社として、広告やテクノロジー、クリエイティブ、AIなど多様な領域を一体化した統合的な支援体制が強みです。
また、電通グループとの連携により、国内外の企業へ幅広くサービスを提供できる点も特徴です。
電通グループの全体像
ここで、電通デジタル及び電通が属する電通グループの全体像についても触れておきます。
引用:https://www.group.dentsu.com/jp/group/
国内に約140社、海外に約580社の企業集団で構成されています。
2023 年度からは、新経営体制「グループ・マネジメント・チーム」を発足し、Japan、 Americas、EMEA、APACの 4 事業地域を直接統括しています。
電通グループをまとめると、代理店の規模としては、日本ではもちろんダントツの一というのは御存知の通りで、世界で見ても5本の指に入ってくるネットワークとなっています。
電通デジタルの事業内容
6つの領域と21の部門に再構成し、デジタル化が進む市場における戦略立案、施策実施、運用に至るサービスをワンストップで提供する体制を構築しています。
1.コンサルティング&プロデュース領域
統合サービスによってクライアントの課題解決を支援するコンサルティング/フロント組織です。
電通グループの知見を活かし、人へのインサイト×価値創造力×テクノロジーを強みに、専門コンサルやSIerのように戦略or開発のみを行うのではなく、変革構想から具現化まで一気通貫で伴走します。
業務改善から着手する「企業基点変革」よりも、価値創造から着手する「顧客起点変革」を重視している点も特徴です。この点は総合コンサルファームや経営コンサルファームとの差別化ポイントとなっています。
戦略顧客拡大を行う統合フロント組織である「統合ビジネスプロデュース室」と、DX領域における統合コンサルティングを行う「トランスフォーメーションストラテジー部門」で構成されています。
2.マーケティング&コミュニケーション領域
メディアとクリエイティブを融合して顧客の事業成長を支援する、マーケティングエージェンシーとしての機能を有する組織です。
広告、ソーシャルメディア、オウンドメディア、パーソナルチャネル、コマース、エクスペリエンスなど、さまざまな接点を統合的に企画・設計・運用しており、企業と生活者の間に最適なコミュニケーションを構築することを目指しています。
上の図の通り、9つの部門で構成されています。
3.エクスペリエンス&テクノロジー領域
ビジネスやマーケティングにおける様々な変革を行うことで、クライアントや社会の課題解決を図ることをミッションとしている組織です。
プロダクト、オウンドメディア、1to1マーケティング、営業、コマース、データ&AIなど、あらゆる分野の変革を担っています。特に、マーケティングDXや価値創造DXを強力に推進している点が特徴です。
上の図の通り、エクスペリエンス&コマース第1~第2、データ&エンゲージメント、エクスペリエンス&プロダクト、ビジネスデベロップメントの各部門で構成されています。
4.ストラテジックフォーカス領域
電通デジタルの成長領域であるグローバルやAI、クリエイティブの分野の強化に取り組む組織です。
先進的なテクノロジーとデータ活用を通じて、クライアントの事業成長を支援することを目的としています。主にグローバル案件を扱う「電通デジタルグローバルセンター(DDGC)」と、AIプロダクトの開発、生成AIコンサルティングなどを手がける「データ&AI部門」が属しています。
5.経営基盤領域/6.コーポレートガバナンス領域
経営基盤領域・コーポレートガバナンス領域は、電通デジタルの事業成長を支え、価値創造に専念できる環境を整備する組織です。
人事や総務、法務等のバックオフィス全般を担うコーポレート部門が属しています。事業成長に関連した各種プロジェクトの企画立案や設計、さらに各種ビジネスに携わる社員が働きやすい環境を構築することをミッションに置いています。

電通デジタルと電通の違い
それでは、電通デジタルと電通の違いを詳しくみていきましょう。
今回は、事業的な観点と採用傾向の観点からご紹介します。
事業領域と対象クライアントの違い
事業領域
まず一つに事業領域やクライアントの幅が異なることが挙げられます。
電通デジタルは、先ほどご紹介したように6つの領域に特化しています。
- コンサルティング&プロデュース領域
- マーケティング&コミュニケーション領域
- エクスペリエンス&テクノロジー領域
- ストラテジックフォーカス領域
- 経営基盤領域
- コーポレートガバナンス領域
それに対して電通は、広告・マーケティングのみならず、ブランディング、DX支援、事業戦略などを手がける統合型成長支援企業です。テレビCMからデジタル、リアルイベント、グローバル展開まで幅広い領域でクライアントを支援しています。
対象となるクライアント
電通デジタルは、電通本体と同様に国内外の大手企業が中心ですが、よりデジタル変革(DX)に積極的な企業や、マーケティング課題をデータドリブンで解決したい企業が多くを占めます。広告代理業というより、デジタル変革パートナーとしての立ち位置を強化しています。
一方電通は、国内外の大手企業を中心とする多業種のナショナルクライアントが中心。テレビCMなどのマス広告の取扱いが圧倒的に多く、伝統的に大手企業とのリレーションに強みがあります。
会社規模
最後は、会社としての規模です。
電通デジタル | 電通 | |
---|---|---|
従業員数 | 2,500人 | 5,283人 |
資本金 | 4.4億円 | 100億円 |
上図のように、両社を比較すると従業員数・資本金ともに電通が圧倒している状態となっています。
採用の傾向の違い
続いて、各社最新の採用傾向についてご紹介します。
採用数
■電通デジタル
2024年には年間約200名の中途採用を実施。デジタル広告やDX支援の需要増加に伴い、特にITコンサルティングやデータ分析、生成AI領域での人材確保を強化しています。
■電通
以前は新卒採用が中心で、中途採用は限定的でしたが、現在は中途採用も積極的に行われています。特に、デジタル領域やデータテクノロジー分野での即戦力となる人材を求めています。
募集職種はビジネスプロデュース、ストラテジー、クリエイティブ、メディア&コンテンツ、グローバルビジネス、ビジネス/デジタルトランスフォーメーションなど、多岐にわたります。
採用フロー
選考フローに関しては、どちらも書類エントリーから面接2回〜3回程度です。
■電通デジタルの特徴
- 適性検査あり
- マーケ知識より「論理的思考力」「成長意欲」が重視
- 未経験領域からのチャレンジも可能!20代ポテンシャル採用も行っている
■電通の特徴
- SPIテストあり
- 即戦力かつ専門性の高い人材向け
- 特に広告・ビジネスプロデューサー職では、社内調整力・対人コミュニケーションの巧拙を問われる
※ちなみに、電通は「面接」のことを「面談」と表現するケースが多いです。

電通グループの他企業概要と注目の求人案件
最後に、ウィンスリーにてご案内している電通グループの求人案件を一部ご紹介します。
株式会社電通デジタル
まずは、今回ご紹介した電通デジタルです。
電通デジタルのその他の求人は【こちら】
株式会社電通
総本山的な存在である株式会社電通です。
募集求人は下記になります。
電通のその他の求人は【こちら】
株式会社電通東日本
最後に、東日本エリアに特化した広告代理店である株式会社電通東日本です。
電通東日本のその他の求人は【こちら】
まとめ
今回は、電通デジタルと電通本体の違いと電通デジタルのについて、事業的な側面と、最新の採用傾向の側面からご紹介しました。
電通は、
- 統合型マーケティングのリーダー企業
- グローバル戦略と国内主導のバランス
- 採用は限定的、専門性重視
電通デジタルは、
- DX・AIを中核とした“創造型”デジタルファーム
- 中途採用を積極展開、未経験業界からの転職者も多数
- 柔軟な働き方・成長支援が充実
転職エージェントウィンスリーでは、今回ご紹介した電通と電通デジタルをはじめ、様々な企業に転職をご検討中の方のサポートを得意としています。
転職をご検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。

解説動画
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