広告業界のリーディングカンパニーである電通は、2024年1月に就任した佐野傑CEOのリーダーシップのもと、大きな転換期を迎えています。「an invitation to the never before.」というグループパーパスを掲げ、従来の広告代理店の枠を超えて「Integrated Growth Partner(IGP)」として進化を遂げようとしています。
本記事では、2025年(電通グループは1月より新年度スタート)における電通の中途採用情報について、採用戦略と注目ポイントを詳しく解説していきます。
なお、電通への転職支援において、ウィンスリーは、類選考通過率は約40%と、高い実績にて皆さまをご支援させていただいております。
この高い成功率の背景には、電通採用チームとの定期的なコネクション、ブラインドレジュメによる可能性マッチング、電通グループ出身のコンサルタントの在籍など、いくつかの重要な強みがあります。
また、電通本体だけでなく、電通デジタル、電通プロモーションプラス、電通ランウェイ、電通東日本など、電通グループ全体の中途採用支援実績が豊富にあることで、グループ全体の組織風土や求める人材像への深い理解があります。
目次
IGPへの変革と佐野CEOのビジョン
佐野CEOは、電通の根幹を「人的資本経営」と定義しています。「人的資本経営が世の中でいわれるずっと前から当社は取り組んできました。工場や製品をほとんど持たないdentsu Japanにとって、”人”が資本であることは昔から変わらずに大切にされてきたことです」と語ります。
特に注力しているのが、企業カルチャーの変革による「多様性の開花」です。約2万3000人の社員一人ひとりの能力を最大化し、その力を足し算ではなく「掛け算」することで、大きな価値を生み出すことを目指しています。
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重視される2つの価値観
- DEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン) 2024年1月に就任したチーフ・ダイバーシティ・オフィサーを中心に、具体的な行動と成果を重視した取り組みを展開。従来の理念的なアプローチから一歩進んで、実質的な組織変革を推進しています。
- インテグリティ 一人ひとりが持つ高潔さ、倫理観を基盤とした行動を重視。17の具体的施策を通じて社内浸透を図り、持続可能な成長の土台を築いています。
変革を推進する事業領域とその実践
電通が目指す事業変革は、三つの領域を軸に展開されています。
1. Marketing(広告やCRM)
従来からの強みである広告・マーケティング領域では、デジタルとクリエイティブの融合による新たな価値創造を推進しています。例えば、データドリブンなマーケティング戦略の立案から、クリエイティブな実行施策まで、包括的なソリューションを提供しています。
2. Transformation(経営変革やDX)
経営変革やDXを含むこの領域では、クライアント企業の事業構造そのものの変革を支援します。実際の支援例として、伝統的な製造業のDX推進や、小売業のオムニチャネル戦略の立案・実行などが挙げられます。
3. Contents(エンターテインメントやスポーツ)
スポーツやエンターテインメントを含むこの領域では、従来の広告の枠を超えた新たな価値創造の場を開拓しています。例えば、スポーツビジネスの変革やデジタルコンテンツの開発など、幅広い取り組みを展開しています。
4つの変革領域(ABCD-X)による統合的アプローチ
電通は4つの変革領域を設定し、クライアントの課題に対して統合的なソリューションを提供しています。佐野CEOは「広告やマーケティングだけでは、顧客企業の成長に貢献しきれないケースがある」と指摘し、より包括的なアプローチの必要性を説いています。
AX(アドバタイジングトランスフォーメーション)
従来の広告手法を進化させ、デジタルを活用した新しいコミュニケーション戦略を展開。例えば、データ分析に基づくターゲティング精度の向上や、クリエイティブとテクノロジーを融合させた新しい広告体験の創出などを行っています。
BX(ビジネストランスフォーメーション)
クライアント企業の事業構造そのものの変革を支援。経営戦略の立案から、組織改革、新規事業開発まで、包括的な変革支援を提供します。特に35歳以上の採用では、このBX領域での経験が重視されます。
CX(カスタマーエクスペリエンストランスフォーメーション)
顧客体験の全体最適を目指し、デジタルとリアルを融合させた新しい体験価値を創造。顧客接点の設計から、カスタマージャーニーの最適化まで、包括的なアプローチを取ります。
DX(デジタルトランスフォーメーション)
デジタル技術を活用した業務変革や、新しいビジネスモデルの創出を支援。データ活用基盤の構築から、AIの導入、業務プロセスの改善まで、幅広い支援を行っています。
2025年度採用における注目ポイント
多様な人材の積極採用
電通は2025年度の採用において、「多様性の開花」を重要なテーマとして掲げています。従来の広告業界出身者だけでなく、様々なバックグラウンドを持つ人材を積極的に採用しています。
実際の弊社からの支援事例として、代理店以外からの経歴で、電通にて新たなキャリアを築いています。
- 大手EC企業でのデジタルマーケティング責任者
- 戦略コンサルティングファームでの事業変革プロジェクトリーダー
- 外資系メーカーでのグローバルブランド担当マネージャー
- ITベンチャーでのプロダクトマネージャー
- 大手メーカーセールス職 など
ポテンシャル採用の拡充
20代の若手人材に対する「ポテンシャル採用」も注目されています。これは単なる若手採用ではなく、以下のような要素を重視した採用アプローチです:
- デジタルネイティブ世代ならではの新しい視点
- 従来の常識にとらわれない柔軟な発想力
- 変化への適応力と学習意欲
- 新しいビジネスモデルへの理解
年齢にとらわれない評価指標
従来、新卒採用を重視してきた電通ですが、中途採用においては年齢による画一的な制限を設けていません。実際の採用事例では、40代のキャリア採用でも、以下のような点を総合的に評価し、積極的な採用を行っています:
- 専門領域での実績と知見
- マネジメント経験
- クライアントとの関係構築力
- 変革をリードする力
まとめと今後の展望
電通は、IGPとしての進化を目指し、従来の広告会社の枠を超えた変革を推進しています。2025年度の採用においては、この変革を加速させるため、多様なバックグラウンドを持つ人材の採用を積極的に進めています。
特に、デジタル領域での経験者、事業変革の実務経験者、グローバルな視点を持つ人材など、従来の採用基準にとらわれない柔軟な採用を行っているのが特徴です。
以下記事では、具体的な選考プロセスや求められる人材像、転職成功のためのポイントについて詳しく解説していきます。
【2025年版】電通への転職を成功させよう!選考内容と求める人物要件とは?
電通への転職ならウィンスリー
電通はIGP実現のため、従来の広告・マーケティング領域にとらわれず多様な経験を持つ人材の採用に向けて積極的に動いています。特にデジタルやITに強い人材を求めており、最近では大手コンサルティングファームからの入社事例もあります。
ウィンスリーでは、電通、および電通グループ全体への転職を支援をしております。
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免責事項
- 本記事は、株式会社ウィンスリーが作成した記事です。
- 記事内容は、2024年11月時点での情報に基づいています。
- 本記事は株式会社電通の公式見解を示すものではありません。
- 採用条件や募集要項は予告なく変更される可能性があります。
- 記事内の情報は一般的な参考情報として提供されており、採用を確約するものではありません。
- 具体的な採用条件や選考プロセスについては、必ず電通の公式採用情報をご確認ください。
- 記事内で紹介されている事例や実績は、各時点での実績であり、将来の成果を保証するものではありません。