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2021.11.26

SIer出身のSEは引っ張りだこ!?業界の需要と市場予測


ソフトウェア開発にともなうさまざまな業務を請け負う企業、「SIer」。

ここ数年でデジタルトランスフォーメーション(通称DX)に取り組む企業が増えてきていることにより、SIerの注目度が高まっています。

また事業会社や大手外資コンサル会社もSIer出身の方の採用を積極的に進めています。

今回は、SIerの将来性と、SIerのエンジニア職としてキャリアアップする方法について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

SIerとは?

「System Integrator(システムインテグレーター)」の略称であるSIerは、システム開発に付随するさまざまな業務を請け負っています。

代表的な業務としては、

  • 設計
  • 開発
  • 運用
  • コンサルティング

などがあげられます。

どこまでの業務を請け負うかは企業によって異なりますが、最近では、システムの開発だけでなく、

  • アプリの開発
  • ECサイトの構築
  • データベースの構築

までおこなっているSIerもあります。

SIerの将来性が期待される理由

既存のシステムはすぐにクラウド化されることはない

システムのクラウド化によりSIerのエンジニアの引き合いが減ってしまうという話もありますが、既存のシステムをすべてクラウド化させるには膨大な時間がかかります。

手間もかかりますし、コストもかかるため、クラウド化をおこなわないという選択肢をとる企業も出ています。

将来的にはほとんどのシステムがクラウドベースになることは間違いありませんが、まだずっと先の話ですし、この先10年~20年ですべてのシステムが移行するわけではないため、SIerへの需要がゼロになることはないでしょう。

既存のシステムを使い続ける企業も多くある

先ほど紹介したとおり、クラウドに移行せず、既存のシステムを使い続けるという選択肢をとる企業は少なくありません。

なぜなら、既存のシステムを動かしながらクラウドに移行させるのは非常に難しく、

  • 時間
  • 手間
  • コスト

が、膨大になってしまうからです。

既存のシステムによってユーザーに何かしらのサービスを提供している場合であれば、クラウドへの移行の難易度はさらにあがります。

既存のシステムを使い続ける企業がいる限り、システムの運用や保守をおこなうSIerへの需要もなくなることもありません。

従来のSIerの問題点を払拭したSIerへの需要はむしろ高まる

一部でSIerの将来性が危惧される理由として、エンジニアとしてのスキルが身につきにくい点や下請構造が常態化してしまっている点が挙げられます。

これら既存のSIerが抱える問題点を解消し、払拭するSIerが出てくれば、そのSIerへの需要は高まりますし、働きたいと考えるエンジニアも出てくるはずです。

従来のやり方を変えられないSIerは将来性がないと言えるかもしれませんが、既存の問題点を払拭できるSIerは今後も生き残っていくでしょう。

SIerで勤務するSEとしてスキルアップするには


SIer自体がなくなることはありませんが、SIerに勤務するSEへの需要は別です。

高いスキルを持ち合わせている優秀なSEへの需要がなくなることはありませんが、スキルなどのアピールポイントを持ち合わせていないSEへの需要は減少していく可能性があります。

では、SIerで勤務するSEは、どのようにしてスキルアップしていけばいいのでしょうか?

具体的なスキルアップの方法を3つ紹介していきます。

方法1. できるだけさまざまな案件に挑戦する

SIerで働くSEとしてスキルアップするには、なるべく多くの案件に挑戦し、経験を積む必要があります。

その際、なるべく同じような案件ではなく、これまでとは異なる案件に挑戦するようにしましょう。

将来性が危惧される要素としても紹介したとおり、SIerでは、同じような案件に携わることが多くなってしまいがちです。

ずっと似たような案件をこなしていると新しいスキルを身につけることができませんし、新しいことを経験することもでないので、なるべくさまざまな案件に挑戦するようにしてください。

方法2. 副業で案件をこなしてみる

SIerで働くSEとしてスキルアップしたいのであれば、なるべくさまざまな案件に挑戦するべきだと紹介してきました。

しかし、異なる内容の案件を会社が用意できるとも限りませんし、希望したプロジェクトに参加できるとも限りません。

そこでおすすめなのが、副業です。

副業が認められている会社であれば、クラウドソーシングサービスを通じて開発案件を受注し、こなしてみましょう。

その場合、クライアントとのやり取りもこなすことになるため、普段の業務ではできないような経験ができSEとしの成長につながります。

方法3. 開発以外にも積極的に関わる

SEとしてスキルアップしたいのであれば、開発以外の業務にも積極的に関わることをおすすめします。

開発スキルを徹底的に極めるのもいいですが、これからの時代、求められるのは多彩なスキルを持ったSEです。

設計などの上流工程やマネジメント、コンサル業務など、挑戦できるチャンスがあれば積極的に関わるようにしましょう。

SIerで勤務するSEが身につけておくべきスキル

SIerから必要とされるSEになるためにスキルを身につける方法について紹介させてもらいましたが、それらの方法を活用してスキルを身につける際、重要になってくるのが「どういったスキルを身につけるべきか」について。

そこで、SIerでの勤務を検討しているSEが身につけるべき代表的なスキルを3つ紹介していきます。

スキル1. テクノロジーに関する幅広い知識と理解

SIerで勤務するSEにとって最も重要になるのはプログラミングスキルですが、これからの時代も必要とされるSEになるにはプログラミングスキルに長けているだけでは不十分です。

そこでぜひ身につけてほしいのが、デジタルテクノロジーに関する幅広い知識と理解について。

SEはデジタルテクノロジーを扱うWeb業界で働くわけですから、最新のデジタルテクノロジーに関する幅広い知識を身につけておかなくてはいけません。

仮に業務で使うかわからない技術だとしても、情報を取り入れ、人に説明できるレベルで理解しておくべきだと言えます。

スキル2. コンサルティングに関するスキル

これからのSIerに求められるSEにはコンサルティングの能力も求められます。

紹介してきたとおり、SIerで担っているのはシステムの開発だけではありません。

コンサルティングのサービスも提供しています。

プログラミングスキルだけでなくコンサルティングのスキルまで身につけているSEは非常に貴重な存在で、この先優遇される可能性が高いと言えます。

対応できる業務の幅も増え、重宝される存在になることは間違いありませんので、ぜひ身につけておくようにしましょう。

スキル3. マネジメントスキル

もしコンサルティングの業務が合わないと感じるのであれば、マネジメントスキルを身につけて管理する側に回るのもおすすめです。

どのSIerでも管理職のスポットは設けられていますが、プログラミングスキルとマネジメントスキルの両方が高いSEはそう多くありません。

マネジメントスキルが高くチームをまとめられる存在はどの企業でも重宝されるので、コンサルティングに苦手意識のある方は、マネジメントスキルを身につけてみてはいかがでしょうか?

SIerで勤務するSEのニーズが高まる業界とは?

代表的なものとしては、

  • メーカー系
  • ユーザー系
  • 独立系

などがあげられるでしょうか。

メーカー系のSIerは、パソコンなどのハードウェア製品を製造している会社のソフトウェア部門が独立して設立されるケースがほとんどです。

ユーザー系のSIerは、

  • 通信会社
  • 保険会社
  • 銀行

などのシステム部門が独立したタイプの企業で、通信系なら通信事業に関する知識、保険系なら保険に関する知識も求められる傾向にあります。

独立系はメーカー系やユーザー系のSIerのように親会社を持たず、プログラマーが集まって立ち上げられるタイプの企業となっています。

このように、ひとくちにSIerと言ってもその種類によってビジネス領域が異なるため、それぞれの特徴を理解した上でどのSIerに転職するかが重要になります。

SIerのキャリアアップを転職で実現

今回は、SIerの将来性と、SIerのエンジニア職としてキャリアアップする方法について紹介しました。

キャリアアップする方法として、情報や専門知識のインプットを挙げましたが、もう一つのプロジェクトへの経験は、いくら自身が頑張っても、それができる環境にいないのであれば実現できません。

キャリアアップの手段として、もっとも有効なのが転職です。
自身のスキルアップと年収アップを両方とも叶えてくれる可能性も高いです。

転職エージェントウィンスリーでは、SIerの転職サポートも得意としており、これまで多く方々をお手伝いしてきました。

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