国内最大手のシステムインテグレータであるNTTデータでは、デジタル社会へのシフトを見据え、事業やプロジェクトを技術的な面から支えるR&D領域でも先端的な取り組みを行っています。
NTTデータならではのグローバルかつ大型案件に取り組め、チャレンジングな課題に対し、部門間の垣根を越えて取り組める点が魅力です。
今回は、NTTデータの「R&D先端技術活用」領域の役割や募集求人などを中心にご紹介します。
目次
NTTデータの事業領域「R&D先端技術活用」
NTTデータの事業・業務領域は、大きく以下の4つに分けられます。
職種 | 役割 |
---|---|
コンサルタント | ・顧客が抱える多様な課題を抽出/分析し、ITの知識や経験に基づいた最適解の提供や意思決定支援を行う |
R&D先端技術活用 | ・新技術の研究開発、および事業への活用に向けたテストを行い、ビジネス価値の創出に取り組む |
システム開発 | ・顧客のニーズに基づき仕様を決定し、設計から開発・テストまでの工程を担うとともに、プロジェクトを推進する |
企画・営業 | ・サービスを企画・立案し、顧客またはソリューション単位での営業活動を行う |
その中で、新技術の研究開発を通して全社の事業・プロジェクトへ貢献し、IoTや既存業務の蓄積データ分析・活用など、高度な専門性を有したスペシャリストとして課題解決を行うのがR&D先端技術活用です。
R&Dとは
そもそも、今回ご紹介するR&D先端技術活用の『R&D』とは「Research & Development」の略で、研究・開発を意味します。
技術の蓄積・スピーディーな製品開発・競争力の向上の3つを目的とし、自社の事業成長や新たな価値の創出、課題解決に資する研究開発を行い、新たなサービスにつながる知見や技術を生み出すことがR&Dの役割です。
R&Dを通じて技術的な資産が次々に蓄積されれば、それをもとに新たなサービス・製品の開発や既存製品のバージョンアップが進み、他社に先駆けて新たな需要を掘り起こすことが可能です。
先進技術を活用して独自の製品を開発することで、自社の競争力も向上します。また、技術やアイデアに関する特許を取得すれば、特許権の使用料や売却料による利益の確保もできるでしょう。
R&D先端技術活用の役割
トレンド予測、技術/事業探索
R&Dの1つ目の役割は、市場に存在する最新のツールやビジネスのトレンド、論文などを材料として、事業の種となりうる社会的課題などを技術的な観点から探索することです。
現場である事業部門と連携し、事業化を視野に入れながら、課題解決に役立つ技術を活用する道を模索します。
また探究の過程で、基礎研究を中心とする大学などの研究機関と連携することもあります。
技術ロードマップ策定
解決すべき課題を明らかにしたら、次に行うことは技術ロードマップの策定です。
技術の導入計画を表した文書や図を指し、クライアントにどのように使ってもらうか、それをコントロールするNTTデータ側でどのような対応が必要なのかなどを戦略にまとめます。
これによって、自社・クライアント双方の事業やサービス理解度を上げてお互いの認識統一を計るとともに、よりスムーズな事業進行を実現できます。
同時に、NTT研究所やベンチャー企業と協力し、ユースケースの検討やデモ作成も行います。
事業化確認
技術インキュベーションを終え、事業化に向けた準備が整ったあとは、事業部門と連携し実際にローンチに向けた段階に入ります。
事業化にあたって発生する開発課題は、NTT研究所などに対応を依頼するケースもあります。
NTTデータのR&D先端技術活用の組織
R&D先端技術活用に該当する主要な組織として、技術開発本部とグローバルイノベーション本部の2つがあります。
技術開発本部
技術開発本部では、クラウドの普及やDXの進展などデジタル社会へのシフトを前提に、デジタルツイン基盤の構築やデータベースソフトのマルチクラウド化などを視野に入れ、成長機会の獲得と技術的強みの構築を進めています。
R&Dの体制としては、将来的な技術インキュベーションを担う「シーズR&D」と、現時点での事業的ニーズに対応するための事業インキュベーションを担う「ニーズR&D」 があります。
双方が技術開発を行うとともに、各事業領域への技術提供やコンサル、デリバリなどを実施します。
グローバルイノベーション本部
グローバルイノベーション本部は、国境を越えた技術的イノベーションを特に必要とする国・地域を拠点に、クライアントとの共創R&Dを通じて新事業の創出を目指す部門です。
本部門に紐づく形で、NTTデータは2022年8月に、日本・北米・イタリア・ドイツ・中国・インドの6か国で「イノベーションセンタ」を設置し、エンジニアやリサーチャーなどの専門人材を擁する体制を構築しました。
日本拠点ではゲノム、メタバース、量子コンピューター、アメリカではデジタルヒューマン、スマートシティプランニング、イタリア・ドイツではデータ処理・シミュレーション技術、デジタルツインなど、各拠点によって取り組むテーマはさまざまです。
今後は中長期的なR&Dパートナーシップ創発を進め、2025年までに50件以上の創発件数を目標としています。
NTTデータのR&D先端技術活用の魅力
充実した環境で大きなチャレンジがしやすい
NTTデータは、技術先行でビジネスを推進できる土壌があります。
R&Dに代表されるように研究開発にも注力しており、実際の事業に関わりながら先端技術を学び、活用できる機会が多くある点は、リサーチャーやエンジニアにとって大きな魅力です。
また、取り扱う案件も国内外問わず幅広く、クライアントも大きな会社が多いため、現場の一流の技術者の総力を結集する必要があるような、取り組み甲斐のある大きな課題にチャレンジをし続けられます。
部門間で支え合ってPJを推進できる
NTTデータは、「Clients First」「Foresight」「Teamwork」という3つのバリューを掲げています。
中でもTeamworkは社内連携にとって大きな価値観となっており、技術側と事業組織側のメンバーが部門を超えて支え合う文化が浸透しています。
また、協力を促す際には、企画営業などのメンバーが技術側のメンバーに丸投げするのではなく、クライアントの意見と自社内の状況を鑑みた上で適切な方法を定めるなど、双方にとって良い解決に導く姿勢が顕著です。
NTTデータのR&D先端技術活用の募集求人
求人1:グローバル拠点の研究開発マネジメント
各拠点と議論しつつ、大学・スタートアップ技術の動向調査・評価などを行いながらイノベーションを加速していく施策を企画、運営するポジションです。
NTT研究所を含むNTTグループ会社をはじめ国内外様々なステークホルダーを巻き込みながら、自らのアイディアをグローバルに進行していきます。
エントリーには、ITに関連する新技術を活用したビジネス創出に関する高い意欲や、グローバルプロジェクトの参画経験が求められます。英語に関しては、会議で自分の意見を主張できるだけのポテンシャルが必要です。
求人2:先進AI・データ活用ビジネスプロデューサー
NTT持株研究所のAI研究成果や、海外のグループ会社と整備したAI・データ活用プラットフォームに関するソリューションや、クライアント対応を通じて得た知見を基に、技術力を軸にコンサル・推進活動を実施するポジションです。
具体的な事業内容は、NTTデータ内の各事業部が主体となって検討するものの、AIに関するビジネス部分についてどういった形で顧客に価値貢献できるかを共に検討することもあります。
エントリーには、AIやデータ活用プラットフォームに関する技術的な知識とともに、クライアントへの提案業務の経験などが求められます。
※ご紹介している求人は2023年1月時点の求人です。タイミングによってはクローズになっている可能性もございますので、ご了承ください。
NTTデータのR&D先端技術活用への転職ならウィンスリー
今回は、NTTデータのR&D先端技術活用分野について詳細と募集求人をご紹介しました。
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