デジタルマーケティング分野の転職で必ずと言って名前が出てくる株式会社電通デジタル。
ウィンスリーでも数多くのデジタル人材の中途支援をしてきていますが、混沌としたデジマ支援会社の中でも頭が一つ二つ飛び抜けてきた印象です。
2024年12月には、新たなデジタルトランスフォーメーション戦略に関する大規模カンファレンスを開催し、代表取締役社長執行役員の瀧本恒氏が「電通デジタル2030ビジョン」として、AI時代におけるデジタルマーケティングの新たな展望を発表しました。
ここで注目すべき2つのポイントがあります。
まず、「クライアント企業と社会・経済の『変革と成長』にコミットする総合デジタルファーム」というポジショニングを強化し、従来の広告代理店の枠を超えて、戦略コンサルティングファームとの競争を本格化させていること。
そして、社員数を2030年には3500人規模にまで拡大する計画を発表。
すでに計画を上回るペースで成長を続けており、業界内での存在感を一層高めています。また年収面でも外資系コンサルティングファームや電通本体と同等水準を実現。
特に2024年に新たに強化された生成AI活用部門「DIGITAL INTELLIGENCE」や「BIRD」イノベーションチームでは、年収2000万円を超えるポジションも登場しています。
電通デジタルへの転職をご検討の方に、最新の面接対策や求人情報をご紹介します。
目次
電通デジタルとはどのような会社?
会社概要
2016年設立の電通デジタルは、創業から9年目を迎え、名実ともにデジタルマーケティング支援のトップカンパニーとして業界を牽引しています。
電通という名称が付いているため広告色が強いイメージがありますが、実際の事業内容からも明らかなように、上流からのコンサルティング、包括的なソリューション提供を行い、企業のDX推進における中核的な役割を担っています。
中途採用の実績としては、従来のデジタル広告領域企業(ネット専業代理店、WEBサービス、アドテク等)からの採用に加え、IT領域(ITコンサルファーム、SI、パッケージベンダー)からの採用も大幅に増加。2024年は年間約200名の中途採用を実施し、2025年3月時点で約2500名の体制となっています。
2024年末には、生成AI技術を活用したマーケティングソリューション専門部署「DIGITAL INTELLIGENCE」を設立し、急速に拡大するAIマーケティング領域におけるリーダーシップを確立しつつあります。
業界の変化速度が加速する中でも、常に市場をリードし続けているのは、質の高い優秀な人材に支えられているからこそと言えるでしょう。
ウィンスリーは、電通デジタルへは立ち上げ当初以前の、電通イーマーケティングワン、ネクステッジ電通の中途採用から支援しており、数多くの実績がございます。広告領域からのキャリアアップをしたい方、上流からデリバリーまでワンストップで企業のDX支援をしたい方、中堅のネット専業、アドテク企業の方で大手企業の支援をしたい方など、優秀な方を数多く迎え入れています。
電通デジタルの体制と待遇
電通デジタルは2021年に電通グループのデジタルクリエーティブ企業「電通アイソバー」との合併を経て、2025年3月現在では約2500名体制となっています。
組織図
事業領域は6つの専門チームを携え、電通の大手クライアントの支援を行っています。
従来のネット専業広告代理店のイメージから大きく進化し、総合デジタルコンサルティングファームとしての地位を確立しています。
競合は、広告メディア分野では大手総合広告代理店やネット専業代理店、DXやデータ関連ではアクセンチュアやデロイトなどの外資系ITコンサルファームや大手SIer、クリエーティブ領域ではWEB制作会社等と多岐にわたります。この幅広い守備範囲は、キャリア構築の面でも大きな強みとなっています。
待遇
待遇面でも上記競合企業と同等以上の競争力のあるオファーが提示されており、年収1200万円以上での転職決定者も増加傾向にあります。残業時間も業界平均と比較して少なく、2024年からはフレックス制度の拡充やリモートワークの定着により、働き方の柔軟性も大幅に向上しています。
※ウィンスリーは電通デジタル採用チームと毎週定例会を行っており、最新情報等もご提供できますので、お気軽にご相談ください。

企業風土や働き方
2024年以降、ワークスタイル変革をさらに推進した電通デジタル。社員のワークライフバランスを重視する風土・制度が一層強化されています。
22時〜5時や土日祝はメールも電話も申請がない限りは禁止となっていて、残業時間は平均月35時間と業界平均を大幅に下回っています。30時間の見なし残業時間を超えた分はきちんと支払われるクリーンな体制/風土が整っています。
2025年1月からは「ワークフロムエニーウェア」制度を導入し、週3日までのリモートワークが可能となったほか、オフィスのフリーアドレス化も完了し、より柔軟な働き方を実現しています。
また社内組織の変更も頻繁に行われる環境にあるため、常に新しい組織に適応する柔軟性が求められます。変化を前向きに捉え、自ら進んで新しい知識やスキルを吸収できる人材が活躍しています。
電通デジタルの最新求人
求人1:【DE】データストラテジスト / データサイエンティスト
購買データ、アクセスログ、顧客情報、電通グループが保有する各種調査データ等をフル活用し、電通デジタルならではのデータ分析やAI/機械学習ソリューションの実装を通じて、クライアントのDXを支援します。
求める人材要件
- 1.マーケティング領域でのデータ分析の実務経験(5年以上)
・代理店・コンサルティング会社・事業会社でのデータ分析の実務経験(機械学習の実装を含む)
・プロジェクトリーダーとしてデータ分析案件を担当した経験 - 2.統計・機械学習に関する知識とスキル
・機械学習全般に関する知識、スキル(構造化データを想定)
・統計分析、機械学習、付帯するETLをPythonまたはRで実行できる知識、実務経験レベルでのスキル
・データ抽出/加工/集計に必要なSQLスキル
・BIによる可視化、ダッシュボード作成スキル
詳しくはこちら
求人2:【ST】ソリューションプロデューサー【広告領域】
プラットフォーマーやその他データベンダーが持つデータを活用し、クライアント課題解決につながるデータソリューションの企画、開発、および推進をお願いします。
求める人材要件
- 広告領域における案件特性の理解
- 社内外のプロジェクトメンバーと円滑にプロジェクトを進められるコミュニケーションスキル、交渉力
- 与えられた業務をこなすだけでなく自ら必要な業務を創出しチームに貢献する積極性
- SQLなどのプログラミングや統計分析、データを解釈することに対する興味
- ロジカルシンキング
詳しくはこちら
求人3:【TFS】ビジネスコンサルタント/戦略コンサルタント
コンサルタントとしてクライアントに寄り添いながら、「人」起点で施策・データ・ITの各視点からDX推進を戦略~実行まで広範囲に渡って対応し、次世代型の事業変革・ビジネス成長を伴走型で支援します。
求める人材要件
- コンサルティングファーム、広告代理店、あるいは事業会社(通信・保険・自動車業界 等)でのビジネス領域(ビジネスコンサルティング、新規事業企画、経営企画、リサーチ、マーケティング企画、PoC企画 等)の分析・戦略設計の経験
- ビジネス課題解決のための対応方針を検討/整理し、明確化できるコンサルティングスキル(戦略/非戦略問わず)
- 中~大規模プロジェクトにおけるPM/PMO経験(業界は問わない)
- ビジネス、データ・テクノロジーを統合した事業構想の経験
- 論理的思考力、プロジェクトマネジメント力、ファシリテーション力、分析・洞察力
詳しくはこちら
電通デジタルのおすすめポイントTOP3
【デジタルマーケティング業界のトップ企業】だから、大規模な仕事のチャンスも
電通デジタルは「広告」「非広告(DXやCRM、AIなど)」の両領域でトップに位置する唯一の企業です。誰もが知っている各業界トップ企業の案件が多く、インパクトのある大規模プロジェクトに携わりたい方にとって最適な環境です。
大手広告代理店だけでなく、アクセンチュア、デロイト、PwCなどの外資系大手ITコンサルタントとの競合案件も多く、クライアントからの信頼も厚い存在感のある会社です。2024年には大手自動車メーカーや金融機関のDX案件を複数獲得するなど、さらに事業領域を拡大しています。
切磋琢磨しお互いを高め合う。無限大の【成長環境】
電通グループの中でも専門性が高く、最先端の知見を持つ社員が集まる電通デジタル。業界各所で活躍していたエース級の人材が中途採用で次々と加わり、刺激し合いながら成長できる環境が整っています。
また、グローバルテック企業やプラットフォーマーは日本進出時に電通グループと協業することが多く、その窓口となる電通デジタルでは、最先端テクノロジーに国内最速で触れる機会があります。2024年には世界的なAIベンダーとの戦略的パートナーシップも複数締結し、最新技術へのアクセス環境も一層充実しています。
しっかり休んでプライベートも充実!満足度の高い【待遇面】
有給休暇取得推進日の設定や、夏季・年末年始休暇の拡充など、ワークライフバランスを重視した制度が整っています。2024年からは「ウェルビーイングプログラム」として、メンタルヘルスケアや健康増進支援も強化されました。
また収入面においてもデジタルマーケティング業界でトップレベルの水準を維持。2024年の賞与実績も好調で、総合的な待遇面での満足度が高い環境となっています。
電通デジタルの年収や勤務環境について
年収相場について
2025年現在、中堅〜シニアクラスの採用が中心となっています。新卒採用は継続的に行われていますが、社会人経験3年未満の方の中途採用はより厳選された採用となっています。
年収相場は経験・スキルに応じて600万円〜1200万円が中心となっており、専門性の高い領域(AIエンジニア、DXコンサルタント、データサイエンティストなど)では1500万円を超えるケースも珍しくありません。2024年の平均年収は業界平均を15%以上上回る水準となっています。
勤務環境について
2025年からは「ワークフロムエニーウェア」制度を全社導入し、週3日までのリモートワークが基本となっています。出社日も固定ではなく、チームやプロジェクトの状況に応じて柔軟に設定可能です。
オフィス環境も2024年末に大規模リニューアルを完了し、フリーアドレス制の導入やコラボレーションスペースの拡充など、新しい働き方に対応した設備が整いました。
キャリアアップについて
半期に一度の上司との1on1ミーティングを通じて、キャリア形成に関する相談を定期的に行う機会が設けられています。「エキスパート」としてのキャリアか、「ゼネラリスト」としてのキャリアか、個人の希望に応じた支援が提供されます。
また2024年からは「カスタムキャリアパス」プログラムが導入され、自身の希望するスキル習得に向けた教育プログラムや部署移動がより柔軟に実現できるようになりました。自主性を重視する文化は変わらないため、明確なビジョンを持って自らキャリアを切り拓く姿勢が重要です。
電通デジタルの【面接対策】で押さえたい3点
面接回数は?
基本的に3回の面接プロセスが標準となっています。2025年現在もハイブリッド形式(対面・オンライン併用)の面接が行われています。
- 1回目:人事/グループマネージャー/事業部長の中から1〜2名
- 2回目:事業部長クラスが1〜2名
- 3回目:役員面接
※ポジションや候補者によっては2回で終了するケースもあります。 また技術職の場合は、技術面接や課題提出などが追加されることがあります。
2024年からは一部のポジションで「アセスメント」が導入され、適性検査や行動特性診断などが組み込まれました。
面接内容に関して
面接の内容は基本的に一般的な質問から始まりますが、レジュメを深く読み込んだ上での具体的な質問が特徴です。これまでの経験を通じて培ったスキルや知見、今後電通デジタルで実現したいキャリアビジョンなどを具体的に聞かれます。
特に重視されるのはコミュニケーション力と論理的思考力です。簡潔かつ説得力のある受け答えができるかどうかが評価ポイントとなります。
また、チームワークを重視する文化であるため、協調性や他者との関わり方についても質問されることが多いです。
電通デジタルの事業領域は広範囲に及ぶため、希望する部署・分野について事前に調査し、自身の経験やスキルがどのように貢献できるかを明確にしておくことが重要です。
2024年からは特に「AI活用能力」「変化への適応力」「クライアントビジネスへの理解」が重視される傾向にあります。
面接前に準備すべきこと
電通デジタルは即戦力採用を基本としているため、これまでの経験を具体的にどう活かせるかを明確にすることが重要です。特に以下の点について準備しておきましょう:
- 自身の強みと実績の整理: 具体的な数字や成果を交えて説明できるようにする
- 電通デジタルでのキャリアビジョン: 入社後に何を実現したいのかを明確にする
- 業界トレンドの把握: デジタルマーケティング、AI、DXなど関連分野の最新動向を理解する
- 自己分析と客観的評価: 自分の市場価値を客観的に把握し、適切にアピールする
自己分析は一人で行うと偏りが生じるため、転職エージェントなど第三者からの客観的なアドバイスを受けることをおすすめします。
面接の雰囲気や気をつけること
面接官によって雰囲気は様々ですが、全体的にはカジュアルながらも専門性の高い質問が交わされる傾向にあります。
オンライン面接では通信環境や映像・音声の質にも注意が必要です。プロフェッショナルな印象を与えるため、背景や服装にも気を配りましょう。
服装はビジネスカジュアルが基本ですが、面接官や希望する部署の雰囲気に合わせる柔軟性も大切です。
最も注意すべき点は、現職や過去の勤務先に対するネガティブな発言を避けることです。建設的かつ前向きな姿勢で臨むことが高評価につながります。
2024年からの傾向として、「具体的な成果」「数値化できる貢献」「問題解決能力」をより重視する質問が増えているため、これらの観点からの準備も欠かせません。
電通デジタルへの転職を検討中の方へ
当社ウィンスリーはデジタル分野に完全特化した転職支援を行っており、業界での実務経験のあるコンサルタントによる「論理的な転職サポート」を提供しています。
個人では入手困難な情報に基づくアドバイスや面接対策など、きめ細かいサポートを無料で行っておりますので、電通デジタルへの転職をご検討中の方はぜひお気軽にご相談ください。
※ウィンスリーは電通デジタル採用チームと毎週定例会を行っており、最新情報等もご提供できますので、お気軽にご相談ください。

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