断言。Webディレクターは今後最も市場価値が高い職業である
2015年10月のSPAで「早死にする職業の第1位」にWebディレクターが選ばれたことを覚えている人はいるでしょうか?
確かに、クライアントの度重なる修正に対応しながら、社内チームを上手くまとめあげ、クライアントからどんな質問を投げかけられても即答できるように知識をインプットし、常に確認確認、そして小さなミスも許されない。。
私も大変だった時を思い出します。
しかし、タイトルにあるように、今後はWebディレクターこそが、最も市場価値の高い職業の1つと、ヘッドハンターとして自信をもって言うことが出来ます。
目次
WEBディレクターが市場価値高い職業である理由
それには3つの理由があります。
1. デジタル変革で求められている右脳と左脳の両方が鍛え上げられる
2. 企業で求められているプロジェクトマネジメントのスキルが培われる
3. 最新テクノロジーのインプットとドキュメントへのアウトプット力が積み上げられる
1.デジタル変革で求められている右脳と左脳の両方が鍛え上げられる
Webサイトは大規模であればあるほど、それはシステム構築そのものになります。要件定義、仕様策定、プロジェクトマネジメント、エンジニアディレクション、これらは後から変えられない(変えると納期遅れやコストアップになりうる)という点から、Why/Becauseを緻密に積み上げていかなくてはなりません。
一方でWebサイトはユーザーに直観的に操作され、閲覧されていくことによって、態度変容やアクション(購買など)に繋げることを目的にしていますので、カスタマージャーニーを描いて、人を動かすクリエーティブにも関わるといった非ロジカルな業務も大いに含まれています。
よって、Webディレクターは右脳と左脳の2つが鍛え上げられていく訳です。これがなぜ重要なのかというと、昨今広告業界などで言われているデジタルトランスフォーメーション(デジタル変革)とは、「マーケティング(部)≒右脳」と「システム(部)≒左脳」の融合に他ならないからです。
クライアント企業でデジタル変革プロジェクトが作られて、宣伝部・Web/CRM部・システム部・ブランドマネージャー・営業部門など、全ての部門が参画しますが、このプロジェクトを仕切れるのは誰になるか想像に難くないでしょう。宣伝部や営業部はシステム構築について詳しくありませんから、要件定義が上手くできずに炎上してしまいかねません。システム部はマーケティングがよく
分かりません。ブランドマネージャーはあくまで製品という切り口なので、ちょっと立場が違います。よってこれを仕切れるのはWeb/CRMを担う人材、すなわちWebディレクター経験者になっているのです。
2.企業で求められているプロジェクトマネジメントのスキルが培われる
Webディレクターの仕事は、クライアントの要望に見合ったWebサイトを作るために期待する品質(見た目や成果)で、約束したコストと納期で、社内外の専門家(デザイナー/コーダー/エンジニアなど)を束ねることが求められます。
これらはまさにプロジェクトマネージャーの仕事です。企業において重要な仕事はよくプロジェクト化されますが、Webディレクターをしているとそれに必要なスキルセットを磨くことが出来るのです。
3.最新テクノロジーのインプットとドキュメントへのアウトプット力が積み上げられる
クライアントワークをするWebディレクターは顧客との打ち合わせの場において、様々な質問・相談を受けますが、最近はAnalyticsやMAといった最新テクノロジーの質問も少なくありません。
その場での即答が信頼関係構築の重要なカギになりますから最新情報のインプットを欠かすことが出来ません。また提案時/説明時などでは高いドキュメンテーションスキルが求められます。
システムですので、言った言わないではなく、書いて残しておくことが求められる為です。こうした最新テクノロジーの知見、ドキュメンテーションへのアウトプットというのはどんな企業職業でも求められるといっても過言ではありません。
選択する企業を間違えなければ大丈夫
まとめると、右脳(マーケティング)も左脳(システム)も分かり、プロジェクトマネジメント力が鍛え上げられ、最新テクノロジーの情報を持っていて、ドキュメンテーションに落とせる力があると言うことができます。色々な企業から必要とされそうな人材と言えそうではありませんか?
「Webディレクターが最も市場価値の高い職業の1つだとは何となく分かったけど、早死にする職業でないとは言っていないじゃないか」という点について、最後に述べたいと思います。
実は業界トップ企業のWebディレクターの平均残業時間は月40hくらいなのです。しかも1社だけではありませんで、私が担当している企業(少なくとも7社)はそうなのです。一方で残業が80-100h、忙しい月には150hを超えている企業があることも知っています。ですので、企業選択さえ誤らなければ決してそんな職業でないのです。
それぞれの企業名についてここで書いてしまうのはよろしくありませんので、是非お会いした時に
お話させて頂ければと思います。