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2019.06.12

ヘッドハンター 三谷岳(ウィンスリー)

- 簡単な自己紹介をお願いします

2002年からネット広告に携わり、集客広告・サイト構築・LPOやCROをメインに、営業職~SEMコンサルタント~マネジメント職を12年以上経験してきました。

2015年グロービス経営大学院に在学中に、ウィンスリーのヘッドハンターに転身。キャリアコンサルタント資格を持ち、現在はコーチングを学んでいます。今までの経験を活かして、候補者の面談や提案先の企業の状況をお話しすることに役立てたいと思っています。

 

 

- ヘッドハンター、コンサルタントとしてのポリシーは?

「求職者に寄り添うこと」「持っている業界情報・転職ノウハウを惜しみなく全て提供すること」を二本柱にしています。

 

「求職者に寄り添うこと」については、キャリアコンサルタントの資格が活きています。

人は自分自身についてよく知らないという事実があり、寄り添うことによって自分自身の内なる声に気づき、本当の転職理由や今後の方向性に気づくということがしばしばあります。

それに沿った転職ができると本当に嬉しい顔をして頂けますし、入社後もハッピーになります。これが一番のやりがいだと感じています。

 

また「惜しみなく全て提供すること」についても同じ理由で、本当に良い転職を実現してあげたいと強く思うので、私も全力を尽くそうと自然と思えるのです。

過去の私自身もそうでしたが、求職者は業界職種について俯瞰した客観的な情報を持つことが非常に難しいと考えています。

 

一方で業界がどうなっていって、どこがなぜ勝ち残りそうなのか、ということは転職先を決める上で非常に重要なポイントになってきています。

なぜなら転職理由の多くが、会社が停滞していることが根本的な原因であり、同じ仕事が続きスキルが積み上がらない、年収が上がらない、上が詰まっている、将来性が不安…といったことだからです。

 

そして、いわゆる転職ノウハウというものも確実に存在している事が分かっていまして、それを体系化して提供しています。具体的には、転職がどうしたら上手くいくか?どうすれば訴求力のある職務経歴書が書けるか?面接対策はどうすれば良いか?退職交渉はどうすれば良いか?年収を上げるにはどうすれば良いか?などです。

もちろんお金を頂くのは企業側からですから、企業のニーズに合った人を探してくるということは外しません。あくまでその前提においてという事になります。ですが私のポリシーとしては、求職者さん側になるべく立とうというところです。

 

- 得意な業界、会社の規模、職種は?

大手企業を得意としています。私がお会いする方の多くが20代後半~30代で、結婚予定/結婚したばかり/子供が生まれた等、ライフステージが変わる方が多いという特徴があるかも知れません。

これまでは時間を気にせずに仕事ばかりしてきたものの、今後は一定の安定度がある会社でバリバリ働きたいという方が多く、それが結果的に実現しやすい大手企業が多くなっています。

また、大企業の中でも残業がとても多いところはあまり私は担当しないようにしています。私自身子供が二人いるのですが、現在若手として働く彼らの大変さを身近に感じていることもあるかと思います。

 

領域については、2つの領域に特化しています。1つ目はレガシー産業のデジタル変革支援です。

現在、マーケティングとテクノロジー(システム)の融合が起こり、組織再編やBPRを含めた大きな転換期を迎えていると感じます。このデジタル変革を実現するには、企業変革、システム開発、マーケティングの実行の3つ全てが必要になります。

コンサルティングファームだけでも、Sierだけでも、広告会社だけでも成功させることは難しく、支援会社側の融合が進んでいます。この新しく難易度の高い領域を担う人材の支援に力を入れています。

 

もう1つは非連続に成長を続けているインターネットサービス企業群です。プラットフォームを取った所が勝つということで自社の経済圏を作るため、既存サービスの更なるグロース、新規サービスの立ち上げが非常に盛んに行われていて、人材ニーズが増えています。

中国ではインターネットサービスが既存産業を取り込むというOMOが起こっているのは周知の通りで、経験としても同領域はキャリアップに繋がる見込みが高いと言えます。

 

- 採用側並びに候補者側の課題は?

採用側の課題としては、企業の成長戦略において人材不足の中採用が一番の課題になっているにも関わらず、マネジメント層がコミットしていなかったり、社内制度を変えられない事が挙げられます。

例えば、人事がマネジメント側の連絡係に成り下がっていたり、意思決定のスピードが遅かったり、何年も変わっていない年功序列給料であったり、あるいは中途社員は契約社員スタートであったりする所もまだ存在します。

 

逆に上手くいっている会社は、人事採用担当がキーマンとなって、経営陣や部門責任者と同じレベルで会社や事業のことを語れたり、この人を採用するために!と役員を引っ張り出してきたり、採用担当がプロアクティブに動いていますし、そうした風土があります。

もちろん採用担当者の力量もありますが、会社として採用が最重要という認識がないと実現が難しいことと思います。

 

候補者側の課題としては、これは人に依るのですが、自己分析や今後の方向性を深堀りせずに転職を繰り返してしまうことがあります。

若手を中心に大量のスカウトが届くため、また20代のうちはどこにでも転職ができてしまうため、現職に不満を感じると勢いで転職をしてしまうことも多く見られます。

 

しかし30代になると一変して、転職回数が多い人の転職が難しくなってきます。

30歳までに5社以上を経験していると多い印象を持たれるでしょうか。一元論では語れませんが、自己分析をして自分の理想に近づくには、現状の不満は自身自身で突破しなければならないと捉えて、向き合って努力してきた人は人間力が高まって30代ではマネジメント候補として上がってくることでしょう。

 

どんな状況でも逃げるな、ということでは決してありませんが、仕事であればタフな状況にも必ず出会いますので、そうした時に逃げない上司というのは部下からすると頼れるというのは想像に難しくないことと思います。

 

ー 具体的に受かった人、受からなかった人の実例とは?

最近受かった人では、いわゆる昔ながらのメディアを売る広告会社から、フィービジネスのデジタルエージェンシーに転身した人が印象的でした。

30代後半の彼は前職でもマネージャーとして活躍していたのですが、企業の課題解決が自社では難しくなっている事に何となく気づいて転職相談に来られました。

業界構造などをお話して、現職がデジタル領域に遅れている事を理解し、やりたいことが実現できる会社、そして今後も勝ち残る会社をリストアップし、何とか1社内定を獲ることができました。

 

未経験領域でしたので難易度は高かったのですが、自己分析をしっかり行い、セールスポイントを一緒に見極め、本当に心からやりたい理由の抽出や企業理解のための情報収集・勉強を惜しまなかった事が成功要因でした。

 

受からなかった人の場合、一言で言うと諦めの早い方が多いように思います。どうしてもこうありたいと強く思うことがないことからか、受かるための相応の努力をされていなかったり、最終的にそこへ着地するために、志望度が高くない会社を挟むという選択肢を受け入れられなかったりしています。具体的には、自己分析をされなかったり、面接対策をされなかったりしています。

私の場合は面接でどんな質問がくるのか予め大体わかっているので、面接対策として添削やアドバイスをさせて頂くとお伝えするのですが、やるかやらないかは求職者次第なんです。勿論、努力を惜しまなければ希望の会社に必ず受かるということではありませんが、面接で想定される質問に対する回答を精査しておくことで、確率を上げることには確実につながります。

 

- 今後の中途採用市場はどうなっていく?

年齢でだいぶわかれてくると思っています。40代のマーケットはとても厳しくなります。

それは企業様はスペシャリティを求めていて、ジェネラリストはあまり求めていないためです。企業もローテーション人事制度が多いので、幅広く色々な部署や業務を経験しているけどスペシャリティではない方が多いのが現状です。

 

30代のマーケットは即戦力とみなされ、今までの経験を活かした転職が基本になってきます。

一定のスペシャリティや方向性をきちんと持ち、入社後すぐにご活躍頂ける方というマーケットが主流になっています。

 

20代は経験が浅くても入社後に覚えてもらえばというマーケットなので、募集案件は多々あります。

そういう意味ではは20代、30代というのは今後も転職市場としては活発化していくと思いますが、未経験になると優良企業であればあるほどやはり厳しくなってくるかと思われます。

 

- こんな人に問い合わせてほしい!という候補者の例

デジタルマーケティングの経験者が大前提にはなります。

よりスキルアップして市場価値を高めたい、理想とするキャリアに近づくためのキャリアステップを相談したい、あるいは現職に閉塞感や不満があり、転職活動を通じて打開したいという方、そしてそれに対して努力を惜しまない方に是非来ていただきたいと思います。

 

まず、なぜ経験者かというと、中途採用というのは別名キャリア採用と言って、ある任せたい業務があるけれども、社内に経験者がいないor足りないから外から経験者が欲しいといったニーズであるからです。

また人材紹介というのは転職が決定して初めてお金を頂く仕組みになります。ですから本質的には、求職者がハッピーな転職をすることと、私のビジネスや満足度が一致するのです。ある意味、2人3脚で同じゴールに向かって進むことに似ていると思っています。

 

私は求職者の方がハッピーな転職ができるために努力を惜しみませんので、逆に同じように努力いただけて歩調が合えば、これほど嬉しいことはありません。